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ラビリンチュラ類(Labyrinthulea)はストラメノパイルに含まれるアメーバ様生物で、網状の特徴的なコロニーを形成することで知られる。 == 特徴 == 「迷宮」を意味するこの名前は、代表属の''Labyrinthula''が形成する網状の細胞外細胞質(ectoplasmic network)に由来する。英語では“net slime molds”とも呼ばれる。この網状構造の中に紡錘形をした個々の細胞が収まり、構造内を流れるように移動する。移動速度は200μm/minほどである。個々の細胞は細胞膜に包まれているが、サジェノジェネトソーム(sagenogenetosome)と呼ばれる孔を介して細胞外細胞質と連絡している。また、細胞表面には硫酸多糖を主成分とする鱗片があり、ラビリンチュラ類に共通する特徴となっている。この鱗片はゴルジ体で形成される。 ラビリンチュラ類は全て吸収や捕食を行う従属栄養性の生物群で、光合成は行わない。捕食は食作用によらない細胞外消化吸収であり、細菌類や真菌類、水棲の多細胞植物などを細胞表面で消化する。吸収した栄養分は細胞内に油滴として蓄積される。この油滴には、後述する高度不飽和脂肪酸が含まれる。油滴は無色のものから、色素を含んで橙色〜赤色を呈するものまで様々であり、特にディプロフリス属では巨大な油滴を発達させる種が見られる。 ラビリンチュラ類は、後述する生活環の中で鞭毛を持った遊走細胞を生じる。この細胞は長短二本の鞭毛を持っており、長い羽根型鞭毛を前に、短い鞭型鞭毛を後ろに向けて遊泳する。この遊走細胞の鞭毛構造は、ラビリンチュラ類がストラメノパイルに含まれる確定的な証拠となった。これは、本群の細胞のミトコンドリアが管状クリステである点からも支持される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラビリンチュラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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