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ラブラドール・レトリバー : ミニ英和和英辞書
ラブラドール・レトリバー[らぶ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラブ : [らぶ]
 【名詞】 1. (abbr) lab 2. laboratory 3. love 4. (n) (abbr) lab/laboratory/love
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ラブラドール・レトリバー : ウィキペディア日本語版
ラブラドール・レトリバー[らぶ]


ラブラドール・レトリーバー(ラブラドール・レトリバー、あるいはラブラドール・リトリーバーとも。)は、大型犬に分類される犬種。元来、レトリーバー(獲物を回収 (Retrieve) する犬)と呼ばれる狩猟犬の一種であるが、現在はその多くが家庭犬として、あるいは盲導犬警察犬などの使役犬として飼育されている。
ラブラドール・レトリーバーの特徴として、本来の使役用途である網にかかった魚の回収に適した、水かきのついた足があげられる。カナダイギリス2006 Top 20 Breed Registrations - The Kennel Club 〕で登録頭数第1位で、アメリカでも1991年以来登録頭数第1位の人気犬種である〔AKC Dog Registration Statistics 〕。また、洞察力、作業力に優れ、オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカなど世界各国で、身体障害者補助犬警察犬など様々な用途に最適な犬種として使役されている。ラブラドール・レトリーバーは活発で泳ぐことを好み、幼児から高齢者までよき遊び相手であるとともに保護者の役割も果たす犬種である。
== 歴史 ==

現在のラブラドール・レトリーバーの原産地にあたるのは、カナダのニューファンドランド島(現在は半島と同じニューファンドランド・ラブラドール州に属する)である。
ラブラドール・レトリーバーの血統のもととなった犬種は、16世紀にニューファンドランド島に入植した人々が特別な目的のために飼育していたセント・ジョンズ・レトリバーだった〔。セント・ジョンズ・レトリバーの祖先犬ははっきりとしていないが、イングランド、アイルランド、ポルトガルなどで飼育されていた使役犬のミックス犬(雑種犬)ではないかとされている。ニューファンドランド島原産の犬種ニューファンドランドは、セント・ジョンズ・レトリバーとポルトガル人漁師がニューファンドランド島に持ち込んだマスティフとの交配によって生まれた犬種だと考えられている。小さなニューファンドランド犬とも呼ばれていた、やや小柄で短毛のセント・ジョンズ・レトリバーが漁に用いられ、魚網の牽引や網からこぼれ落ちたニシンやタラの回収といった作業に使役された。このセント・ジョンズ・レトリバーこそがラブラドール・レトリーバーの祖先犬である。タキシード模様とも形容される、ベースが暗色で、胸、脚、あご、マズル(鼻先)がホワイトの被毛というセント・ジョンズ・レトリバーの特徴は、現在でもラブラドール・レトリーバーの血を引くミックス犬の外観に表れることがある。さらに純血種のラブラドール・レトリーバーにも、俗にメダルと呼ばれる胸部に見られるホワイトの斑点や、脚部やマズルにホワイトの差毛が表れることがある。
ニューファンドランド島セントジョンズ地域の入植者には、イングランド人とアイルランド人が多かった。この地方の漁師は漁船同士の間に綱を渡す、小船を牽引させる、水中の魚網を回収させるなど、様々な用途にセント・ジョンズ・レトリバーを用いていた。そしてセント・ジョンズ・レトリバーの忠誠心と作業を好む性質は、漁師にとってこの上なく価値ある財産となっていった。
19世紀初頭に、ニューファンドランド島との漁業貿易が盛んだったイングランドのドーセット州の港湾都市プール () へ多くのセント・ジョンズ・レトリバーが持ち込まれ〔、当地の紳士階級の間で水鳥猟に適合した狩猟犬としての能力を高く評価されるようになった〔。その後、イングランドでは少数とはいえセント・ジョンズ・レトリバーを繁殖する犬舎は存在したが、当時のニューファンドランド島の羊畜産保護政策と、イングランドの狂犬病の検疫を目的とした犬の輸出入制限によって、セント・ジョンズ・レトリバーは徐々に姿を消して行った。
19世紀のイングランドで、初代マルムズベリー伯ジェームズ・ハリス(1746年 - 1820年)と第2代マルムズベリー伯ジェームズ・エドワード・ハリス(1778年 - 1841年)は、自身の領地での鴨猟のためにセント・ジョンズ・レトリバー系の猟犬を繁殖しており、第5代バクルー公ウォルター・モンタギュー・ダグラス・スコット(1806年 - 1884年)、第6代バクルー公ウィリアム・モンタギュー・ダグラス・スコット(1831年 - 1914年)とその末子ジョージ・ウィリアム・モンタギュー・ダグラス・スコットも、現在のラブラドール・レトリーバーの作出と血統の確立に貢献した〔。1880年代にマルムズベリー伯家から贈られ、バクルー公家の繁殖計画に使われたエイヴォン(バクルー・エイヴォン)とネッドという犬が、現在のラブラドール・レトリーバーの直接の祖先であると考えられている
セント・ジョンズ・レトリバーが最初にイングランドに持ち込まれたのは1820年頃といわれているが、その優れた能力は以前からイングランドでも噂になっていた。言い伝えによると、漁船に乗っているセント・ジョンズ・レトリバーを見たマルムズベリー伯爵が、すぐさまこの犬種数頭をイングランドに輸入する手配をしたといわれている。これら最初期のラブラドール・レトリーバーの祖先犬は、その高い知能と水中や水辺でのあらゆるものを回収する能力によってマルムズベリー伯爵に強い印象を与えた。そしてマルムズベリー伯爵は、自身が所有するすべての犬舎でセント・ジョンズ・レトリバーのさらなる改良と血統の確立を決意したのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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