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ラ・シルフィード () は1832年にフランスで初演されたバレエ作品。全二幕。 シルフィードを演じたマリー・タリオーニはやわらかいチュールを重ねた膝下丈のロマンティックチュチュを身に付け、ポワント(つま先立ち)の技術を駆使して踊り、妖精の叙情的で幻想的な世界を表現してセンセーションを巻き起こすと共に自身の名を不朽のものとした。「ジゼル」「白鳥の湖」とともに三大バレエブラン(Ballet Blanc;白のバレエ)のひとつに数えられるロマンティックバレエの代表作である。 初演は1832年3月12日パリオペラ座。振付はマリー・タリオーニの父フィリッポ・タリオーニ。音楽はジャン・マドレーヌ・シュナイツホーファ(タリオーニ版)だったが振付の継承は途絶えている。 タリオーニ版を観たオーギュスト・ブルノンヴィルが自国デンマーク王立劇場での上演を希望するが叶えられず、ヘルマン・フォン・ロヴィンショルドの音楽に新たに振付けて1836年11月26日にデンマーク王立バレエ団により上演した。これがブルノンヴィル版としてこんにちまで継承され広く知られる。 1972年、パリオペラ座でピエール・ラコットによりタリオーニ版を復元した(ラコット版、もしくはタリオーニ/ラコット版)。このほか1946年上演のヴィクトル・グゾフスキー版がある。 == あらすじ == 第一幕 スコットランドの農村、婚約者エフィとの結婚式を控えたジェイムズの前にシルフィードが現れて魅惑的に踊り彼を魅了する。親戚や友人たちが祝福に訪れるが、エフィを愛するグエン(グァーンとも)は彼女を諦められない。占い師マッジはエフィに「幸福な結婚をするが相手はジェイムズではなくグエンである」と告げ、怒ったジェイムズによって追い出される。 ひとびとが式の準備に出てジェイムズがひとりになると再びシルフィードが現れ、結婚を知ると嘆き悲しみながら愛を告白する。やがて結婚式が行われるが、シルフィードが指輪を奪い去り、ジェイムズは彼女を追って森へ行く。 第二幕 ジェイムズはシルフィードを追うが、触れようとするとすり抜けていくシルフィードに想いが募り、マッジにそれを肩にかけると飛べなくなるというショールをもらい受ける。しかしそれは呪いのショールであり、そうと知らずジェイムズがシルフィードの肩にかけると、背中の羽が落ちもがき苦しみ、シルフィードは愛に後悔はないと告げて死ぬ。そこへエフィとグエンの結婚式の鐘が鳴り、すべてを失ったジェイムズは嘆き息絶える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラ・シルフィード」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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