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リゲイン : ウィキペディア日本語版
リゲイン

リゲイン(Regain)は、第一三共ヘルスケア(旧・三共)が扱うドリンク剤(栄養ドリンク)ならびにサントリー食品インターナショナルが扱うエナジードリンク(炭酸飲料)のブランドネームである。
== 商品沿革 ==
1988年6月武田薬品工業の『アリナミンV』に対抗する形で発売。三共が開発した薬用成分で、これまで他の大衆薬や医家向け医薬品に多く配合されていた「ビオタミン(ベンフォチアミン、ビタミンB1誘導体)」をドリンク剤で初めて配合。以降ミニドリンク市場ではアリナミンVシリーズやエーザイの『チョコラBBドリンクシリーズ(女性向け)』、佐藤製薬の『ユンケルシリーズ』、大正製薬の『ゼナリポビタン/アルフェシリーズ(女性向け)』、エスエス製薬の「エスカップシリーズ」大鵬薬品工業の「チオビタシリーズ」や常盤薬品工業の「ビタシーシリーズ」などとシェアを競っている。
また、商品の知名度向上に大きく貢献し20年以上たった今でもアレンジやキャッチコピー等で使用され続けているCMソング勇気のしるし」(歌ったのは初代CMキャラクターである時任三郎の扮する牛若丸三郎太。作詞:黒田秀樹、作曲:近藤達郎)は後にCD化され各社通信カラオケ着メロサイトでも配信されている。歌の中にも出てくる〔「勇気のしるし」 J-Liryc.net〕『24時間戦えますか』というキャッチフレーズは特に有名であり、中外製薬(当時。現在はライオン)「グロンサン強力内服液」の「5時から男」と共に流行語にもなった。
この歌および当時のCMはバブル期サラリーマン(歌詞中ではビジネスマン)を題材にしているが奇しくもこの頃からバブル期は終焉に向かって動き出すことになる。そして、バブル崩壊後の不況が慢性化した時期にはその世相を反映する形で、CM曲として坂本龍一のピアノによる「energy flow」が使われ、「勇気のしるし」とは正反対と言える静謐なメロディーのピアノソロ曲はOA当時に支持を集めた。また、この時期に佐藤浩市扮するサラリーマンが電柱、銅像など至るものにぶつかったり、下車駅で降り損ねる、ゴミの代わりにカバンを捨ててしまうなどロクな目に遭わないCMも放送され、『24時間戦えますか』の時代とは正反対の当時の世相を反映していた。
1999年4月、薬事法の改正で規制緩和され、一部の商品を除き「医薬品」から「医薬部外品」となり、薬局、薬店のみならず、コンビニエンスストアスーパー駅売店等でも発売されるようになった。
2000年代に入り国内景気が若干上向いたあたりから「勇気のしるし」が再度使われている。ただし歌詞は若干変更されている。
「リゲイン」独自のシュリンクボトルは「ドリンク剤=おじさんの飲み物」というイメージを払拭したデザインで、「リゲイン」と「J-リゲイン」が2代目にフルモデルチェンジした際に導入された。改良当初はキャップ部分まで覆うタイプだったが、現在は、ボトル全体を覆う「セミシュリンクボトル」となっており、「リゲインZERO」と「リゲインSTYLE」に採用している。なお、この「セミシュリンクボトル」は環境にも配慮されており、ラベルにミシン目が入っているため、キャップ・ラベル・ビンを分別することが可能である。
キャップはこれまで金色・黄色を使用していたが、社名が「第一三共ヘルスケア」になった2006年4月以降、「MJ-リゲイン」・「リゲインR(販売終了品)」のキャップも金色に変更された。
2008年9月に「リゲイン24DRY」が発売されたのを機にアイテム整理を行い、一部を除き、商品名にキャッチコピーである「24時間、戦えますか。」をイメージさせる「24」が付くラインナップとなった。これに伴って、発売当初からの主力製品であった2代目「リゲイン(販売名:リゲインII)」は「リゲイン24(販売名:リゲイン)」へ移行のため、一旦製造を終了した。
2009年9月に栄養ドリンク剤では珍しい糖類0設計の「リゲインZERO」が発売された。カロリーは「リゲイン24(販売名:リゲイン)」に比べ、91%カットの3.5kcal(1本あたり)を実現した。パッケージはリゲインでなじみのある黄色のラベルではなく、黒いラベルを使用している。
また、2011年3月に発売された「リゲインSTYLE」では、ラベルだけでなく、キャップもピンク色で統一されており、これまでの「リゲイン」とは異なるデザインとなっている。
2012年3月には主にコンビニエンスストアなどに向けた製品として「リゲインX」、同年4月には主に薬局やドラッグストアなどに向けた製品として3代目「リゲイン(販売名:リゲインS1)」を発売。初代「リゲイン」のデザインを踏襲したパッケージを採用しており、ラベルも紙製となっている。また、添加物としてグルタミン酸Naとイノシン酸Naが配合されており、「リゲイン」特有の風味に改良を施した。なお、3代目「リゲイン」の発売に伴い、「リゲイン24」は製造終了となった。
2014年7月1日にはタウリンをシリーズ内で最大量となる3,000mgを配合したコンビニエンスストア向け製品「リゲインs」を発売し、同時に、炭酸飲料規格の「リゲイン エナジードリンク」を発売した。「リゲイン エナジードリンク」は第一三共ヘルスケアとライセンス契約を締結したサントリー食品インターナショナルを通じてサントリーフーズが販売する(詳細は後述)。CMソングは「勇気のしるし」のアレンジながらも、歌詞が「24時間戦うなんてしんどい」や「それぞれのエナジー」とされ、キャッチコピーも「3、4時間戦えますか」になるなど、「24時間、戦えますか。」の時代とは異なる世相を反映したものとなっている。同年11月4日には3種類のビタミン(ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6)を1日分(日本人の食事摂取基準(2010年版)推奨量(成人)に基づく)、アルギニンを「リゲイン エナジードリンク」の2倍量にあたる2,000mgを配合し、カフェインを約1.4倍、ブラックジンジャーエキスも2倍配合。パッケージの背景色はドリンク剤の「リゲインZERO」と同じ黒とした「リゲイン エナジードリンク2000」を発売し、「リゲイン エナジードリンク」もカフェインを従来比110%に増量、パッケージを変更してリニューアルした。
2015年8月4日には、サントリー食品インターナショナルが扱う炭酸飲料を刷新し、テアニンを配合した「集中リゲイン」と「スーパー集中リゲイン200」を発売した。
リゲインのロゴデザインは2度変更されており、「MJ-リゲイン」が初代のロゴフォントを継続している。初代と2代目ではロゴフォントが小変更されている程度なので、一見すると新旧ロゴフォントの見分けがつきにくい。なお、3代目「リゲイン」・「リゲインX」からは3代目ロゴフォントが使われており、2代目のロゴフォントをベースにブランド名の由来である「再び、獲得する(取り戻す)」というメッセージを力強く表現するために、「Re」が赤に変更されている。
リゲインブランドのドリンク剤は、全て田村薬品工業に製造を委託している。
「リゲイン」の商標は1968年に登録されている(第787385号)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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