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リビア大人工河川計画(Great Manmade River。リビア人工大運河、リビア大水路とも)は、リビアの砂漠地帯に眠る化石水を汲み上げ、パイプラインによって海岸部の大都市や農園地帯に供給しようという計画。現在一部が完成し、実際に供用されている。 ==計画== 1953年、リビアにおける石油探査の際、内陸部のサハラ砂漠の地下深くに1万年以上前に蓄積された大量の地下水が眠っていることが発見された。1984年、その地下水を汲み上げ、海岸部のトリポリやベンガジといった大都市や、トリポリタニア、キレナイカの農耕地帯に供給する大灌漑計画が発表された〔「リビアを知るための60章」 p222 塩尻和子 明石書店 2006年8月15日〕。25年計画であり、2009年度中の完成を目指している。カッザーフィー大佐は、この計画について「世界の8番目の不思議だ」と述べた。 工事は4期に分かれ、1期はクフラ近くのキレナイカ内陸部から地下水を汲み上げ、ベンガジ及びキレナイカ海岸部に供給、2期はフェザーンのセブハ近くから水を汲み上げトリポリタニア海岸部及びトリポリに供給、3期はエジプト国境近くの内陸部からトブルク近辺への給水、4期はガダーミス近くからチュニジア国境地方への給水という計画となっている。 水路の総延長は4000kmにも上り〔「リビアを知るための60章」 p222 塩尻和子 明石書店 2006年8月15日〕、深さ500m、1300本以上の井戸から一日あたり6,500,000m³の淡水を供給する計画である。水路の通るほぼ全域が砂漠地帯のため、直径4mのコンクリート管を地下に埋設し、海岸部まで導水する。総工費は250億ドル。 1993年にはベンガジに送水開始。1996年にはトリポリに送水が開始された。3期、4期工事は未着工である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リビア大人工河川」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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