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リムサウルス
リムサウルス(''Limusaurus'' 「泥のトカゲ」の意味)は歯のない草食性の獣脚類恐竜の属の1つである。化石は中国西部、ジュンガル盆地にあるのジュラ系上部()の地層から発見されている〔New dinosaur gives bird wing clue . BBC News, June 17, 2009.〕 。リムサウルスが発見されたことでこの時代アジアと他の大陸との間の接続があり、以前はによって妨げられていたと考えられて大陸間の動物相移動が可能であったことが示唆された〔。 タイプ種は ''L. inextricabilis'' で、種小名は「脱出不可能な」と言う意味である〔。 ==特徴==
タイプ種であり現在のところ唯一の種である ''L. inextricabilis'' は2009年に徐星、 J. M. Clark, J. Mo, J. Choiniere, , G. M. Erickson, D. W. E. Hone, C. Sullivan, D. A. Eberth, S. Nesbitt, Q. Zhao, R. Hernandez, C.-K Jia, F.-L. Han, and Y. Guoにネイチャー誌において記載された〔Xu, X., Clark, J.M., Mo, J., Choiniere, J., Forster, C.A., Erickson, G.M., Hone, D.W.E., Sullivan, C., Eberth, D.A., Nesbitt, S., Zhao, Q., Hernandez, R., Jia, C.-K., Han, F.-L., and Guo, Y. (2009). "A Jurassic ceratosaur from China helps clarify avian digital homologies." ''Nature'', 459(18): 940–944. 〕。現在のところ近接して発見された2個体の亜成体の標本が知られている。ホロタイプ(IVPP)はほぼ完全な関節した骨格であり、もう一方のIVPP V 15924は完全に近い関節した骨格であるが頭部を欠いている。IVPP V 15924はホロタイプよりも15%ほど大きい。また、この種の可能性のある第3の標本としてIVPP V16134がある。骨の癒合具合から判断していずれの標本も亜成体のものである。骨の成長線から推定ではIVPP V 15924の死亡時年齢は6歳である。 小型で華奢な恐竜であり、全長は約1.7 mであった。東アジアで最初に発見された明確なケラトサウルス類であり、また発見されている中では最古のケラトサウルス類でもある。リムサウルスの発見によりアジアの恐竜相がジュラ紀の中期から後期にかけて以前に考えられていたほどには固有化していなかったことが分かり、この時代にアジアと他の大陸との間での接続あったことが示唆される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リムサウルス」の詳細全文を読む
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