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リュウテン属 : ミニ英和和英辞書
リュウテン属[りゅうてんぞく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

テン : [てん]
 【名詞】 1. 10 2. ten 3. (P), (n) 10/ten

リュウテン属 : ウィキペディア日本語版
リュウテン属[りゅうてんぞく]

リュウテン属(りゅうてんぞく:竜天属) 学名:''Turbo'' は、腹足綱古腹足目リュウテン科(別名:リュウテンサザエ科、サザエ科)に分類される巻貝の一群で、リュウテン科のタイプ属である。リュウテン属のタイプ種リュウテン(''Turbo (Turbo) petholatus'' Linnaeus, 1758)。
リュウテン属は海洋性の巻貝で、があり、世界中の熱帯~温帯域に生息し、20cm以上になる大型の種から1cm程度の小型種まで多くの種がある。日本ではサザエが食用貝としてよく知られており、蓋はほぼ円形の少旋型で殻口をぴったりと塞ぐことができ、その表面には厚く炭酸カルシウムの層が沈着するのが特徴である。しばしば殻の表面にコブ状の突起を持つが、サザエのように長い突起を具える種はむしろ少数である。
食用にされる種も多いほか、ヤコウガイの貝殻は螺鈿細工などの工芸品に、リュウテンの蓋はアクセサリーなどにも用いられる。
== 分類 ==

=== サザエ亜属 ''Batillus'' ===

サザエ亜属(''Batillus'')のタイプ種はサザエ。螺旋状のウネと小さく棘立つ顆粒のある蓋を特徴とする。従来はサザエ1種のみが知られていたが、1995年以降2種が追加され、現在は次の3種が知られる。ナンカイサザエの分布は、東シナ海付近の空白地帯を挟んでサザエのそれと大きく隔たっているが、化石は沖縄からも出ている。サザエとナンカイサザエの化石は鮮新世以降から出現するが、両種はより古い時代(中新世~鮮新世)の本州-沖縄から出土するムカシサザエ ''Turbo (Batillus) priscus'' Ozawa et Tomida, 1996 (絶滅種)を共通の祖先として鮮新世に種分化したと推定されている(小澤・冨田、1996)。
; サザエ(栄螺、''Turbo(Battilus)cornutus'' Lightfoot, 1786)
: 北海道南部~九州朝鮮半島。鮮新世以降から化石が出現し現在に至る。個体によって棘が非常によく発達し、蓋には明瞭な螺旋状のウネがある。
; ナンカイサザエ(南海~、''Turbo (Batillus) chinensis'' Ozawa et Tomida, 1995)
:
: 現在は中国大陸沿岸と台湾の一部に生息するが、鮮新世~更新世の化石は沖縄からも出土する。従来サザエと混同されていたが、1995年に新種として記載された。サザエに極めて近縁で大変良く似ているが、ナンカイサザエは成貝でも殻高が7-8cm程度とやや小型なこと、殻の棘の発達が弱いこと、螺肋が細かく数が多いこと、蓋の表面のウネが弱く微小突起の発達も弱いことなどで区別される。日本では小型のサザエがしばしば「姫サザエ」という流通名で売られるが、本種もサザエより小型であることから、輸入されたものが同名で売られることがある。
; ムカシサザエ(昔~、''Turbo (Batillus) priscus'' Ozawa et Tomida, 1996)
: 中新世~鮮新世にかけて日本周辺に生息していた。上記の現生2種の共通の祖先と推定される化石種で、殻の棘がサザエほどには発達せず、蓋のウネも弱いなど、2種の中間的な形質を示す。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リュウテン属」の詳細全文を読む




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