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リュシアン・フェーヴル : ミニ英和和英辞書
リュシアン・フェーヴル[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

リュシアン・フェーヴル : ウィキペディア日本語版
リュシアン・フェーヴル[ちょうおん]
リュシアン・フェーヴルLucien Paul Victor Febvre1878年7月22日 - 1956年9月27日)は、フランス歴史学者。文献史料批判に留まらず、社会学的要素を取り入れた歴史学であるアナール学派(新しい歴史学)の設立に多大な役割を果たした。
== 略歴 ==
1878年7月22日にフランスのナンシーにて生誕する。パリ高等師範学校在学時(1899年 - 1902年)に、当初歴史学を志すものの文献史料批判に明け暮れる風潮になじめず、文学を学ぶ。卒業後、地理学者ド・ラブラーシュの影響を受け、再度歴史学研究へ興味を移していった。
1911年に論文『フェリペ2世フランシュ・コンテ--政治・宗教・社会史研究』を執筆。フランシュ=コンテ地域圏の歴史を政治・宗教・社会の総体的な位置づけのもとに執筆した論文は高く評価され、学位を取得する。翌1912年にはディジョン大学の教授に就任するが、第一次世界大戦の勃発に伴い、4年間軍役生活を送り教壇から離れる。
アルザス・ロレーヌがフランスへ帰属した1919年に、ストラスブール大学の教授に就任。1922年に『大地と人類の進化』を発表し、歴史学と地理学社会学等の周辺領域の学問の連関を主張、この時期に同僚であるマルク・ブロック「生きた歴史学」の必要性において意見を交わしている。同書の中でフリードリヒ・ラッツェル環境決定論者、ブラーシュを環境可能論者と呼び〔斎藤ほか 編(1990):7ページ〕、環境決定論を否定し、環境可能論を正当化しようとした〔杉浦ほか(2005):37 - 38ページ〕。この本の反響は大きかったが、地理学ではすでに環境決定論から環境可能論への転換が終わっていたので、地理学に与える影響は大きくなかった〔クラヴァル(1975):76ページ〕。
1928年、フェーヴルとブロックは、ベルギーの歴史学者アンリ・ピレンヌに経済史に重点を置いた歴史学誌の発刊を持ちかけるが、意見の一致が見られず計画が頓挫。翌1929年、二人は歴史学誌の創刊を実現し、自身の歴史学における経済学・社会学の重要性の主張をこめ、『経済社会史年報』"''Annales d'histoire, economique et sociale''"と名づける。『経済社会史年報』はその後たびたび誌名を変えることとなるため、総称して『アナール』と呼ばれる(''アナール学派''参照)。
1933年にはコレージュ・ド・フランスに招聘され、近代文明史の講義を担当する。その傍ら、『アナール』での執筆、書評に力を注ぎ、宗教改革ルネサンスを、精神生活・心性・芸術との関連において位置づける、心性史''Histoire des mentalités''を提唱する。1941年に勃発した第二次世界大戦において、フェーヴルの研究活動は中断され、ナチス・ドイツへのレジスタンス運動に身を投じていたブロックは銃殺されてしまう(1944年)。
しかし、フェーヴルの情熱は衰えず、戦後も『アナール』に拠った活動を続け、フェルナン・ブローデルなどの歴史家へ活動の場所を提供し、活発に議論を交わした。晩年は高等研究実技学院パリ大学の大学院部門に相当する〕の第六部門(経済および社会)〔部門創設は1947年。後に1975年に独立して社会科学高等研究院となる。〕の創設に携わり、歴史学および周辺領域の学問の研究促進に寄与した。
1956年9月27日、フェーヴルはブルゴーニュ地方のサンタムールにて、2つの大戦を生き抜き、歴史学に改革を起こした78年の生涯を閉じる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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