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リリーフカーとは、主にプロ野球において救援投手が登板する際にブルペンからマウンドまで投手を送迎する自動車を指す。このリリーフカーは現在は日本独特のものである〔リリーフカーの歴史『週刊ベースボール』2011年10月10日号、ベースボール・マガジン社、2011年、雑誌20442-10/10, 26頁。 〕。 == 概要 == 救援投手が投球の準備を行なうブルペンはベンチ横のファウルグラウンドに置かれることが多い。しかしファウルグラウンドでインプレー中の選手と接触する可能性があることや施設の都合などで、日本プロ野球の本拠地球場においてはスタンド下やラッキーゾーン内など、マウンドへの移動に時間がかかる場所に設置されることも多くなった。そこでブルペンへの投手送迎用車両として「リリーフ投手が乗る車」、つまり「リリーフカー」が登場した。 最初期は四輪ではなくオートバイが使用されていた。1964年、ブルペンからマウンドまで約70m離れている阪神甲子園球場で、試合時間を短縮するために交替投手を阪神園芸が所有する荷物運び用のバイク後部に乗せ、マウンドまで送ったことに始まる。選手が運転手にしがみつきながら走るバイクは1970年代中期まで続き、その後自動車に変わった〔。 リリーフカーは基本的にホーム側・ビジター側それぞれ1台ずつ置かれ、ホーム側にはチームロゴやマスコットなどが描かれていることもある。運転は主に球場職員や、1980年代には一般公募で選ばれた「リリーフカー嬢」が行なうショー的な要素が加えられるようになった〔。また、広島市民球場では無線操作のリリーフカーもあり、運転手が同乗していなかった〔。 本来の目的以外でも、球団マスコットがアトラクションで使用することもある。また、読売ジャイアンツ(巨人)の王貞治は1977年に世界新記録となる「756号本塁打」を放った試合後、後楽園球場のリリーフカーで場内1周して観衆の声援に応えた。この時に車を運転したのは堀内恒夫である〔。なおリリーフカーではないが、現在の東京ドームではヒーローインタビューに登場した巨人選手が「ヒーローカー」と呼ばれる小型車両(サトウ製薬の広告付)に乗って同様のファンサービスを行なっている。 1990年代以降に建設されたプロ野球本拠地球場ではブルペンがベンチ裏に設置される事が多く、それにより投手移動が容易になったこともあり、2011年現在リリーフカーを置いている球場は全12球場中わずかに下記の3球場のみである。 なおリリーフカーは日本や韓国のみに存在するものであり、アメリカのメジャーリーグベースボールなどでは存在しない〔。かつてはメジャーリーグでも主に車体にボール、屋根に球団の帽子をかたどった特注のゴルフカートなどが使われていたが、1950年代を最後に消滅した〔MLBカウントダウン NHK・BS1、2013年7月24日放送〕。ほとんどの球場はブルペンが外野スタンド付近にあるが、投手は小走りで向かっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リリーフカー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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