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アップルパイ()とは、砂糖煮にしたリンゴを詰めてオーブンで焼いたパイのこと。 アップルパイは国により形状が様々である。イギリスでは、底に生地を敷かず、深皿に入れたりんごの上に上生地のみを被せて作る。日本人が思い浮かべるりんごがパイ生地に包まれたアップルパイを生んだのはアメリカである〔「お菓子の由来物語」(猫井登 著、幻冬舎ルネッサンス、2008年出版)〕。 アップルパイにアイスクリームを添えて供されるものは、アップルパイ・ア・ラ・モード(apple pie à la mode)と呼ばれる。 == アメリカのアップルパイ == アップルパイはアメリカを代表するデザートで、「アップルパイのようにアメリカ的だ ('As American as apple pie') 」という慣用句があり〔「世界の食文化〈12〉アメリカ」(本間 千枝子、有賀 夏紀、石毛 直道 著、農山漁村文化協会、2004年4月、ISBN 978-4-540-04085-6)〕、日本人にとっての味噌汁同様に「おふくろの味」を連想させる。ヒットしたアメリカのコメディ映画(青春映画)にも『アメリカン・パイ』という作品があり、英語学習用の教材にもケイ・ヘザリ『American Pie』シリーズ(日本放送出版協会)がある。いずれもアップルパイを想定して名称がつけられている。 アメリカでのアップルパイの歴史は、イギリスからやってきたピルグリムがリンゴの種を蒔いて育て、収穫したリンゴでアップルパイを作ったことにさかのぼる。アメリカ東海岸から西へリンゴの種を蒔きながら移動したジョニー・アップルシードの伝承も有名である。リンゴは環境への適応が比較的強く、生水が危険で飲めず、小麦が貴重品だった当時はリンゴは重要な飲料水と炭水化物の摂取源であり、貴重な小麦を嵩増しできるアップルパイは貴重な主食だったと言う〔グレーテルのかまど 2014年11月14日放送分〕。感謝祭には、七面鳥の丸焼きやコーンブレッドの他にアップルパイを出すことが多い。 19世紀にアメリカ西部に乗り出した開拓者たちの間で、リンゴを使わずにアップルパイのようなものを作る方法が考え出された。これは ''mock apple pie'' と呼ばれて、これをナビスコのリッツクラッカーを使って作るレシピが1930年代に広められた。この菓子は本物のアップルパイには及ばないものの、レモンやシナモンを使っており、リンゴを使って作ったものと近い味を出すように作られている。アップルパイという名称こそ付いているが、クッキーなどをパイ生地の代わりにするレシピとは別物である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アップルパイ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Apple pie 」があります。 スポンサード リンク
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