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リンデリナ (''Linderina'') は、キックセラ科に所属するカビの群。丸い胞子形成枝の表面に一面に胞子をつける。 ==特徴== この属のタイプ種である ''L. pennispora'' について、以下に示す〔Benjamin (1959) p.405-406〕。 培地上のコロニーは黄色みを帯びる。栄養菌糸は無色、太さ5-8μmで、規則的に隔壁を持つ。 胞子嚢柄はおよそ直立し、高さは1cmほどで、黄色みがかる。柄は上の方で不規則に分枝し、その枝には胞子をつけることが多いが、時には胞子をつけず、希には匍匐菌糸のようになる。胞子形成部までの柄は長さが130-230μm、幅は10-15μm。 スポロクラディア(この群に独特の胞子形成枝)は柄の細胞1つに対して通常は1つずつ、柄に対して互生し、往々にジグザグの形になる。これはスポロクラディアが形成された時点では柄の先端にあるのに対し、その直後にその直下の柄から新たな柄が伸び出し、その先端に新たなスポロクラディアを形成するためである。スポロクラディア間は30-70μm。新しく作られたスポロクラディアは前のものよりわずかに小さい。 スポロクラディアには柄が無く、表面は粗く、また隔壁を持たない。その内部は多核であると見られる。その形は卵形ないしドーム型をなし、単一の細胞からなる。径は15-30μm、高さは12-25μm。その上面一面に偽フィアライドを密生する。偽フィアライドは楕円形で6.8×2-2.8μm。胞子は長い棍棒状で、偽フィアライドから出芽状に形成され、17.5-21.5×3.5-4.5μm。胞子は粘球に含まれる。内部の胞子先端より先に透明な膨大部が見られる。この胞子は単胞子性の分節胞子嚢であるとされる。接合胞子は観察されていない。 本属に含まれるもう1種は ''L. macrospora'' で、タイプ種とは多くの特徴が共通している。だがスポロクラディアを1つの柄の上に3個ほどしかつけないこと、胞子が2倍近く大きいことではっきり区別される〔Chang (1967)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リンデリナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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