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リヴォニア帯剣騎士団 : ミニ英和和英辞書
リヴォニア帯剣騎士団[りう゛ぉにあたいけんきしだん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [おび, たい]
  1. (n-suf) band (e.g., conduction, valence) 
帯剣 : [たいけん]
  1. (n,vs) wearing a sword 2. armed with a sword
: [つるぎ]
 【名詞】 1. sword 
騎士 : [きし]
 【名詞】 1. knight 
: [だん]
 【名詞】 1. body 2. group 3. party 4. company 5. troupe

リヴォニア帯剣騎士団 : ウィキペディア日本語版
リヴォニア帯剣騎士団[りう゛ぉにあたいけんきしだん]

リヴォニア帯剣騎士団、正式名称リヴォニアのキリスト騎士修道会(羅:Fratres Militie Christi de Livonia, 独:Schwertbrüderorden)は、騎士修道会の一つ。刀剣騎士修道会とも呼ばれる。1202年に設立、1237年にドイツ騎士団に吸収された。
== 歴史 ==

現在のラトビアからエストニアにかけて位置するリヴォニアでは、キリスト教徒と現地の異教徒との軋轢は日に日に高まり小競り合いも頻発していた。そんな中、1199年にリヴォニア司教区の司教に任命されたシトー会のアルベルトは、教皇インノケンティウス3世十字軍の許可を願い出る。アルベルトは十字軍兵士を集め、1200年3月にリガに移動し、十字軍の力によりその周辺の異教徒リーヴ人を服属させる。
アルベルトはリーヴ人を使役してリガを増築し、1201年に自分のリヴォニア司教座の位置を以前のエクスキュルからリガに移転させる〔山内『北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大』、113頁〕。翌1202年にアルベルトはリガ城を本拠地とするリヴォニア帯剣騎士団を設立した〔志摩『物語バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』、31-32頁〕〔山内『北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大』、114頁〕。当初の騎士団のメンバーはリガまで連れてきた十字軍兵士から勧誘され、入団した人間は永続的にリガに留まり防備に従事した〔。
彼らの活動によりリヴォニアはあらかた征服され、エストニアの支配権を巡ってスウェーデンと争った。デンマーク王ヴァルデマー2世の支援を受けた騎士団はバルト海に浮かぶエストニア人が居住する島々と北部エストニアを占領し、1230年にデンマークが領有していたレヴァル(タリン)を占領した〔志摩『物語バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』、32頁〕。
騎士団はローマ教皇から正式な認可を受けて征服活動は正当化され、エストニア土着の部族は騎士団の征服に激しく抵抗した〔志摩『物語バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』、32-33頁〕。また、征服地の領有を巡って騎士団とアルベルトが対立し、インノケンティウス3世からの仲介を受けた〔山内『北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大』、143-144頁〕。しかし、征服した異教徒への過酷な搾取や、過度に残忍な戦いぶりや非道さはローマ教会でも問題になるほどであり、あげくそれを掣肘しようとした教皇特使にも狼藉を加えた〔山内『北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大』、144-145頁〕。
1236年にリトアニアのザウレ(シャウレイ)にてリトアニア軍に惨敗を喫し、翌年1237年にはドイツ騎士団に吸収合併され、リヴォニア騎士団として自治的な分団の地位に置かれた〔山内『北の十字軍 「ヨーロッパ」の北方拡大』、145-147頁〕〔志摩『物語バルト三国の歴史 エストニア・ラトヴィア・リトアニア』、33-34頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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