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ルガーP08 : ミニ英和和英辞書
ルガーP08[るがーぴー08]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ルガーP08 : ウィキペディア日本語版
ルガーP08[るがーぴー08]

ルガーP08(Luger P08)は、ヒューゴ・ボーチャードが開発した大型拳銃ボーチャードピストルを原型にゲオルグ・ルガーが改良・開発したドイツ自動拳銃である。「P08」はドイツ軍での制式採用名である。口径は9mm(9mm×19パラベラム弾)を使用。装弾数はシングルカラム・マガジンによる8+1発である。支点で二つに曲がって伸縮する独特なトグルアクション機構の動きから、尺取虫という通称があった。

== 歴史 ==
ヒューゴ・ボーチャード(フーゴ・ボルヒャルト)が1880年代末期に設計した特異な構造のトグルアクション式大型自動拳銃「ボーチャードピストル」は、ボーチャードの設計を買い取ったドイツ武器弾薬製造社(DWM)が製造していた。
この銃の米海軍への売り込みに失敗したDWM社の技師ゲオルグ・ルガーは、ボーチャードピストル失敗の原因が、拳銃としては極度に過大な大きさ、外付けのストックを装備しないと扱いにくいバランスの悪さにあると考えて、撃発機構をベースにしながら両手保持可能な実用的サイズに小型化する改良、試作を行い、1900年に、P08の前身となるモデル1900を開発する。トグル・アクションのアイデアを除けば、モデル1900以降のDWM製軍用自動拳銃開発にボーチャードはほとんど関わっていない。
ルガーP08の原型は1893年に完成し、1900年に7.65mmパラベラム弾を使用するパラベラムP1900が発表された。これは同年スイス軍に制式採用されたほか、民間用としてブルガリアでも発売された。1902年には9mmパラベラム弾を使用するモデルP1902が開発され、翌年アメリカ陸軍がトライアルを行ったが落選した。
部品数が多く生産コストの高い銃であったが1904年には改良型がドイツ海軍に、そして1908年にはドイツ陸軍に制式採用され、第一次世界大戦から第二次世界大戦を通じて1943年まで生産され続けた。1938年に後継モデルのワルサーP38が制式採用されるまでの約30年間、ドイツ軍の制式採用銃であった。また、ナチスが台頭してからは主力制式拳銃の座を退くものの、自費で本銃を購入して使いつづけるものも多く、第2次世界大戦中も、ワルサーP38の供給不足をまかなう形で、引き続き生産、使用された。そのため、「ナチスの拳銃」というイメージで知られている〔。その過程における最大の改良は、グリップ内背面に収められるリコイル・スプリングを当初長い板バネとしていたため発射時の瞬間的衝撃で折れて破損しやすかったところ、1906年にコイルバネに変更したことで、耐久性が大幅に高まったことであった。
ボーチャードはボーチャード・ピストルと同時に7.65mmリムレス・ボトルネックカートリッジを開発している。これは後に7.63mmモーゼル・カートリッジとなり、モーゼルC96トカレフTT-33などで採用され東側の主力軍用拳銃弾となる。一方、ルガーの開発した9mmパラベラムはルガーP08の他にワルサーP38などで採用され、その後軍用拳銃の傑作銃ブローニングHPの使用弾として50ヶ国以上の軍隊で採用された。これら自動拳銃用のリムレス弾丸は、結果として銃本体以上の成功を収めるに至った。
* 1885年 - マシンガンにマキシムがトグルロックを初めて採用。
* 1893年 - ヒューゴ・ボーチャード、トグルアクションの自動拳銃の特許取得。
* 1896年 - ボーチャードピストル販売開始。
* 1894年 - ゲオルグ・ルガー、米海軍にデモンストレーションを行うが不採用。
* 1900年 - ゲオルグ・ルガー、口径7.65mmのM1900を開発。
* 1901年 - スイス陸軍に制式採用。後にノルウェー、オランダ、ポルトガル、ルクセンブルク、ブラジル、チリで制式採用。オーストリア、カナダ、スウェーデン、ノルウェー、オランダ、ロシア、スペイン、ブルガリアでもトライアルが行われているが不採用。
* 1901年 - 米軍でトライアル。1000丁購入されたが、当時リボルバー志向が強かった米軍ではまったく不評で倉庫入りとなる。
* 1902年 - 9mmパラベラム開発。9mmルガーの原型ができる。
* 1904年 - ドイツ海軍で採用。
* 1906年 - リコイルスプリングを撃発折損しがちな板バネから丈夫なコイルスプリングへ変更。これを境に以前をオールド・モデル、以降をニュー・モデルと分類。
* 1906年 - 使用弾を.45ACPにしたモデルを米陸軍のトライアルに提出するがまたも不採用。
* 1908年 - ドイツ陸軍で制式採用。グリップセイフティを省略。
* 1914年 - 第一次世界大戦勃発。ドイツ軍主力拳銃となる。ネイビー、カービン、アーティラリー、スネイルマガジンなど多数のモデルが派生。
* 1930年 - DWM社がモーゼル傘下に。以降モーゼル社マーク入り。
* 1938年 - ワルサーP38がドイツ軍に制式採用。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ルガーP08」の詳細全文を読む




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