|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 最 : [さい] 1. (n,pref) the most 2. the extreme ・ 最後 : [さいご] 【名詞】 1. last 2. end 3. conclusion ・ 後 : [のち] 1. (n,adj-no) afterwards 2. since then 3. in the future ・ 恋 : [こい] 1. (n,vs) love 2. tender passion
『ルパン最後の恋』(ルパンさいごのこい、原題:''Le Dernier Amour d'Arsène Lupin'')は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。1936年から1937年にかけて執筆されたが、発表は2012年となった。ルパンシリーズ18作目の長編(戯曲「ルパンの冒険」を含む)にして、シリーズ最終作品である。作者ルブランの死去により、最終稿には達せず推敲が不十分なままとされている(後述)。『ルパン、最後の恋』の表記もある。 == 概要 == 本作はフランスの雑誌『ロト』への掲載のため、1936年に執筆が開始された。同年9月にはいったん完成するが、11月にルブランは脳血栓で倒れた。翌年初頭までルブランは病後の後遺症と戦いながら推敲を続けたが、最終的な作品の完成を見ることなく、1941年に没した。ルブランはまず一通りの物語を書き上げてから推敲を繰り返して作品を完成させるため、物語は完結しているが推敲不足であること、シリーズ他作品と比しての齟齬が見られること、についての指摘がある(ハヤカワ文庫の平岡敦による後書きより)。なお、こうした経緯により、本作はルブランの遺作でもある。 また、本作はルパンシリーズの別作品『四人の娘と三人の息子』及び、シリーズとは異なる歴史小説『千年戦争』という未完成作品の設定が反映されており、プロローグではナポレオン・ボナパルトのような歴史上の実在の人物が登場するほか、ルパンの子供たちと思しき少年少女が描かれている。ただし、ルパンシリーズには本作以外にも、ナポレオンをはじめとした実在の人物、事件は多数登場する。また、ルパンはシリーズを通して多くの女性と恋に落ちるが、本作の子供たちがルパンの実子であるとしても、母親が誰なのかは作中には描かれていない。 執筆後は、どの媒体にも掲載されることはなく未発表作品となったが、1980年代末にモーリス・ルブランの伝記を執筆したジャック・ドゥルアールは、モーリスの息子クロード・ルブランに本作の存在を知らされ、その時点で閲覧も果たしていた。しかしクロードは「『奇巌城』には及ばない作品である」ことを理由に本作の発表を望まず、一般にはルパン幻の未発表作品として名前のみが知られていた。1994年のクロードの没後、娘のフロランスは膨大な原稿を含む祖父の遺品を受け取った。モーリス没後70年を経た2012年、フロランスが原稿を整理していた際に本作は発見され、同年5月に「70年ぶりの新作」としてフランスで発表、続けて同年9月には日本語訳も発表された。こうした経緯から、ルブランの作品で唯一21世紀に発表された作品となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ルパン最後の恋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|