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一年戦争(いちねんせんそう、One Year War)は、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ作品の舞台となった架空の戦争の名称。作品中の勢力であるスペースコロニー国家・ジオン公国が地球連邦政府からの独立を果たすため宇宙世紀0079年1月3日に宣戦布告したことにより始まりそれから約1年後の0080年1月1日、崩壊したジオン公国に代わって新たに発足したジオン共和国政府が終戦協定に調印したことによって終結した。ジオン側では「ジオン独立戦争」と呼ばれる。 ガンダムシリーズ第一作の『機動戦士ガンダム』は、この戦争の後半の4か月を描く作品である。一年戦争の名称は、1985年に制作された続編『機動戦士Ζガンダム』で設定されたものであり、それ以前の1981年に刊行されたムック「ガンダムセンチュリー」で、「ガンダム」以前のこの戦争の状況が詳述されていた。その後に制作されたテレビシリーズやOVA、ゲームなどによってその内容の補足がなされ、現在に至っている。近年では、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』において、設定のみであった一年戦争以前のサイド3と地球連邦との対立や、その後の開戦までの流れといった詳細が描かれている〔ただし、安彦による解釈の物語なのでアニメでの設定と食い違う点もある。〕。 == 背景 == 宇宙世紀元年以降、人口爆発の解決策としてスペースコロニーへの移民が行われ、一年戦争開戦前までの時点で総人口110億人のうち約半数がスペースコロニーに移住していた。 しかし、宇宙世紀も半世紀に達する頃には移民熱は薄れ、地球連邦政府は地球に留まったままであり、宇宙移民へ重点をおくことはなかった。これに対しスペースノイドと呼ばれる宇宙移民たちの間には、地球連邦の関係者や富裕層といった特権階級が地球を私物化し、自分たちを支配しているという不満が鬱積していた。 これに応えるかのように、サイド3では思想家ジオン・ズム・ダイクンが現れ、「スペースノイドの間から人類の革新『ニュータイプ』が生まれる」と説き、コロニー群の一つで月の裏側に位置するサイド3の独立運動を行った。ジオン・ズム・ダイクンは志半ばで病に倒れ、代わってデギン・ソド・ザビが公王を名乗りサイド3をジオン公国として成立させる。 デギンの長子ギレン・ザビは、ジオン・ズム・ダイクンの思想を先鋭化してスペースノイドを扇動し、「ジオン公国の国民こそ選ばれた民族である」という選民思想を説き、地球人類を粛正(どちらかというと粛清に近い)しようとしていた。さらに地球連邦軍に対する劣勢を克服する手段として、電磁波への強力な妨害能力を持つ「ミノフスキー粒子」と、機動性と汎用性に優れた人型有人機動兵器「モビルスーツ」を軸に軍備増強を推し進めていた。 一方、ジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル・レム・ダイクンは、「ジオン・ズム・ダイクンは、ザビ家によって暗殺された」とジオン・ズム・ダイクンの部下であったジンバ・ラル(ランバ・ラルの父)に教えられたことから、シャア・アズナブルを名乗ってジオン公国軍の士官となり、ザビ家への復讐の機会を窺っていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一年戦争」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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