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ルーダキー : ミニ英和和英辞書
ルーダキー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ルーダキー : ウィキペディア日本語版
ルーダキー[ちょうおん]

ルーダキー( 、850年代初頭〔加藤『中央アジア歴史群像』、32-33頁〕/860年代-870年代〔黒柳『ペルシア文芸思潮』、17頁〕 - 940年頃)は、サーマーン朝で活躍したペルシア語詩人。本名はアブー・アブドゥラー・ジャアファル・ビン・ムハンマド(Abu Abdollah Jafar ibn Mohammad)であるが、出身地にちなんだ「ルーダキー」の号で呼ばれることが多い。ペルシア文学最初期の人物であり、「ペルシア詩の確立者」〔加藤『中央アジア歴史群像』、27頁〕「ペルシア文学の父」〔佐々木「ルーダキー」『岩波イスラーム辞典』収録〕「ペルシア詩人のアダム」〔加藤『中央アジア歴史群像』、41頁〕「詩人の帝王〔黒柳『ペルシア文芸思潮』、16頁〕」と評される。
== 生涯 ==
ルーダキーの生涯については、未だに明らかになっていない部分が多い〔加藤『中央アジア歴史群像』、28頁〕。13世紀前半にムハンマド・アウフィーが著した伝記にはルーダキーは生来盲目だと記されており、アウフィーの記述は長らく信じられていたが、現在ではルーダキーが生来盲目だという説は否定されている〔黒柳『ペルシアの詩人たち』、25,29頁〕。詩の中にはルーダキーは目が見えていたと思われるものがいくつかあり、1956年に行われたルーダキーの遺骨の調査の結果、ルーダキーは晩年に盲目にさせられたと推測された〔黒柳『ペルシアの詩人たち』、29頁〕。
ルーダキーはサマルカンド近郊のルーダク村で生まれ、30代後半になってサーマーン朝の宰相バルアミーによって宮廷に招かれる〔。宮廷では国王ナスル2世〔蒲生「ルーダキー」『アジア歴史事典』9巻収録〕、あるいはバルアミーの保護の元に高い地位と財産を得るが、庇護者が政治の表舞台から退くと彼も失脚し、宮廷から追放されたと考えられている〔蒲生「ルーダキー」『アジア歴史事典』9巻収録 加藤『中央アジア歴史群像』、32-33頁〕。バルアミーの失脚の背景には宮廷におけるイスマーイール派への改宗者の増加があり、追放されたルーダキーをイスマーイール派と見なす意見もある〔黒柳『ペルシア文芸思潮』、19頁〕。これに対してソビエト連邦の学者ベルテルスは、保護者であるバルアミーとの関係上一時期イスマーイール派に傾倒しただけで、イスマーイール派の詩人に分類することは難しいと反論した〔。故郷に帰ったルーダキーは940年から941年の間に没し、現在のパンジケントにあるパンジ・ルーダク村に葬られた。
ナスル2世から寵愛を受けたルーダキーは膨大な財産と200人の奴隷を持ち、旅に出る時には400頭のラクダに荷物を運ばせたと伝えられている〔。ルーダキーにまつわる伝承の一つに、ナスル2世にブハラへの望郷の念を起こさせた逸話がある。ヘラートに赴いたナスル2世がヘラートに愛着を感じて4年以上もその地に滞在したとき、軍の司令官と貴族たちは王が故郷のブハラに帰りたくなるような詩を作ってほしいとルーダキーに依頼した。そこでルーダキーがブハラの魅力を詠った詩を吟じると、心を打たれたナスル2世は急いでブハラに戻ったという〔黒柳『ペルシア文芸思潮』、17-19頁〕〔加藤『中央アジア歴史群像』、29-30頁〕。
1940年にタジクの文学者サドリディン・アイニーは中世の史料を追ってパンジ・ルーダク村でルーダキーの墓を発見し、1956年にミハイル・ゲラシモフを隊長とするソビエト連邦の調査団が遺骨の発掘調査を行った〔黒柳『ペルシア文芸思潮』、19-20頁〕。発掘調査の結果から、ルーダキー研究者ミルゾエフは故郷に帰ったルーダキーは政敵の手によって盲目にされた上で殺害されたと推測した〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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