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レインジャー4号はレインジャー計画の4機目の宇宙機。月への衝突を計画しており、衝突前の10分間に月面の画像データを地上へ送ることや、地震計の月への硬着陸、飛行中のガンマ線データの収集、月面のレーダー反射率の研究に加え、レインジャー計画の目的でもある惑星間飛行可能な宇宙機の開発などが目的であった。オンボードコンピューターの故障によって、太陽光パネルの展開ができず、ナビゲーションシステムも作動しなかった。結果として宇宙機は月にはたどり着いたものの、月の裏側に衝突することとなり、科学データの送信もできなかった。 == 設計 == レインジャー4号はレインジャー計画のブロック2の宇宙機であり、事実上レインジャー3号とほぼ同じ構成であった。全体は331kgであり、高さは3.1m。バルサ材を衝撃吸収剤にした65cm大の月着陸カプセルが積まれていた。単元推進剤の中間軌道モーター、22.6kNの推進力の逆噴射ロケット、直径1.5m程度の金・クロムメッキの6角形の台座部分を持っていた。ソーラーパネルは2枚で展開すると5.2m程度の長さであり、台座部分に取り付けられており、飛行中に展開される予定であった。電力は合計8680セルのソーラーパネルから生み出される電力に加え、11.5kgで1kWh時の容量を持つ銀・亜鉛電池が太陽光電池で充電可能なほか、バックアップ電池も積まれていた。宇宙機の操縦は半導体素子コンピューターとシーケンサ、地球操縦コマンドシステムなどで行われた。高度コントロールは陽地センサー、ジャイロスコープ、ピッチロールジェットで行われた。通信システムには1台は3W、もう1台は50mWの出力の960MHzトランスミッターが2台あったほか、高利得アンテナと無指向性アンテナが積まれていた。メッキや白色塗装、銀色のプラスチックシートなどで熱制御を行っていた。 実験装置には10秒で1コマが撮影可能なビジコンテレビカメラ、1.8mのブームに乗せられたガンマ線スペクトロメータ、レーダ高度計、月面に硬着陸する予定の地震計などが含まれていた。地震計はアンプ、50ミリワット送信機、電圧制御機、ターンスタイルアンテナ、6個の銀カドミウムバッテリー等とともに月着陸用カプセルに乗せられており30日間の利用が見込まれていた。これらの機械は月面に130-160km/hで衝突しても大丈夫なように設計された。レーダー高度計は反射率の研究に利用される予定もあったが、本来的にはカプセル分離位置と逆噴射ロケット点火位置の確認用であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レインジャー4号」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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