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レキシントン級航空母艦 (Lexington class aircraft carrier) は、アメリカ海軍の航空母艦の艦級。巡洋戦艦の船体を流用して建造されたアメリカ海軍初の大型正規空母。 == 概要 == 第一次世界大戦後、アメリカ海軍はダニエルズ・プランに基づき海軍の拡張計画を実施しており、その中には40.6cm砲8門を装備するレキシントン級巡洋戦艦6隻の整備が含まれていた。また、同時期に完成したアメリカ海軍初の空母「ラングレー」は、比較的低速の給炭艦を改装したものであることから戦艦や巡洋艦と共同して作戦を行うには速力の不足が指摘されていた。このため「ラングレー」に続く空母は艦隊に随伴できる航行性能を持った艦として計画が進められ、1万t級のものから3万t級のものまで様々な案が出されていたが〔『アメリカの空母』、p85〕〔『世界の艦船』1981年1月号、p171〕、その中でもレキシントン級巡洋戦艦の設計を流用した3万9千tの大型空母案が1921年に海軍内部で承認され、レキシントン級巡洋戦艦の中でも建造の遅れていた「レンジャー(CC-4)」が実際に空母へと改造する対象に選ばれた〔『アメリカの空母』、p85-86〕。だが1922年に発効したワシントン海軍軍縮条約によりダニエルズ・プランは計画中止、レキシントン級巡洋戦艦も全艦が廃棄対象となった。一方でワシントン海軍軍縮条約では未成艦を含めた戦艦・巡洋戦艦の空母への改装が認められたことから、レキシントン級巡洋戦艦の中でも建造が進んでいた「レキシントン」と「サラトガ」の船体を利用し2隻の大型航空母艦(レキシントン級航空母艦)が整備されることとなった。 空母としてのレキシントン級は前述の3万9千t級空母案を元に、軍縮条約の排水量上限である3万3千tに合わせる形で改設計を実施した。船体は巡洋戦艦時代の最上甲板上に一段の格納庫と飛行甲板を載せた格好となり飛行甲板の長さは264mに達した一方、格納庫の長さはエレベータ間の119mと短く、容積の狭さや航空機の整備能力が問題となった。建造当初は飛行甲板上にカタパルトを設置したが、これは水上機の発艦用に設けられたもので短期間で撤去された。主砲は当初6インチ砲を予定していたが、最終的に8インチ砲8門が艦橋の前後に搭載され、高角砲としては5インチ砲12門が飛行甲板の両脇に配置された。艦橋は8インチ砲の射撃指揮装置を備えた大型のものが右舷に立てられ、その後方には機関からの煙路をまとめた大きな煙突を有していた。機関部は巡洋戦艦時代の蒸気タービンによるターボ・エレクトリック方式をそのまま利用し、定格18万馬力、過負荷21万馬力に達する出力により33ノット(戦前の公試運転では34ノット以上)の高速を発揮した〔『アメリカの空母』、p87-88〕〔『世界の艦船』1991年7月号、p91-92〕。ちなみに1941年、サラトガは218,000馬力で35.6ノットの高速を発揮した〔DEVLOPMENT OF THE WORLD’S FASTEST BATTLESHIPS http://web.mst.edu/~rogersda/american&military_history/World%27s%20Fastest%20Battleships.pdf〕。 アメリカ海軍初の大型空母として完成した本級は竣工後の成績も優秀であり、太平洋戦争開戦時点では世界水準のほぼ全般を満たしていた。また、船体の規模や搭載機数では本級と同様の経緯で建造された日本海軍の空母赤城や加賀と拮抗した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レキシントン級航空母艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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