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レスティゴーシュ級駆逐艦()は、カナダ海軍が運用していた駆逐艦。対潜任務重視の護衛駆逐艦として建造されたが、のちに一部の艦は艦対艦ミサイルを搭載した汎用艦に改装された。 == 概要 == 本級は、先行して開発されたサン・ローラン級をもとに若干の改設計を加えたものである。サン・ローラン級はのちにヘリコプター駆逐艦として改装されたのに対して、本級は護衛駆逐艦としての進化を選ぶこととなった。また、本級のうち、のちにペルシャ湾岸に派遣されることとなった2隻は、ハープーン 艦対艦ミサイルの搭載など大規模な改修を受けている。 サン・ローラン級は本来、14隻という多数が建造される計画であったが、設計と建造は遅延した。カナダ海軍はこれを受けて、サン・ローラン級の建造を7隻で中止し、後期建造艦の7隻については、イギリス製の新しい高射砲であるヴィッカースMk.6 3インチ連装砲を搭載した改型とすることとした。ヴィッカースMk.6 3インチ連装砲は70口径長であり、50口径長であるアメリカ製のMk.33 3インチ連装砲よりも発射速度は遅いが、長射程であった。本級は、サン・ローラン級が装備していた2基のMk.33 3インチ連装砲のうち、艦首のものをヴィッカースMk.6 3インチ連装砲に変更して建造された。また、サン・ローラン級での運用実績をもとに、上部構造物などにも改良が加えられている。 1960年代初頭、サン・ローラン級は艦後部に航空設備を設置する大規模な改修を受けて、ヘリコプター駆逐艦として生まれ変わった。しかしながら、このような小型の艦で哨戒ヘリコプターを運用することには前例がなく、十分な効果を得られる保証はなかった。このことから、本級はヘリコプター搭載改修を受けることはなく、代わりに、IRE (Improved RESTIGOUCHE)改修によりアスロックSUMの搭載などを行い、従来の護衛駆逐艦としての性能を向上させることとなった。また、1970年代後半には、さらにDELEX (Destroyer Life Extension Project)改修と呼ばれる近代化改修が実施され、ADLIPS(Automatic Data Link Plotting System) 戦術情報処理装置およびリンク 11を搭載した。 また、1990年から1991年にかけて、湾岸戦争の直前より行なわれたフリクション作戦に参加するために派遣された「レスティゴーシュ」(257)および「テラ・ノヴァ」(259)の2隻は、これに合わせて汎用艦としての改修を受けた。この改修により、アスロック発射機やリンボー対潜臼砲が撤去され、かわってハープーン SSMの4連装発射筒が2基搭載された。また、防空力強化のため、ジャベリン 携帯型艦対空ミサイルやファランクス CIWSを搭載したほか、近距離で舟艇に対処するため、ブローニングM2 12.7mm重機関銃が随所に設置された。 なお、本級の1隻である「クートニー」(258)は、1969年に右舷のギア・ボックスが爆発するという事故を起こし、9名の死者を出した。これは、カナダ海軍が平時に経験した事故としては最悪のものである。 本級のうちの3隻は1974年に予備役に編入された。のこる4隻は運用を継続したが、後継となるハリファックス級フリゲートの就役開始に伴い、1994年から1997年までに全艦が退役した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レスティゴーシュ級駆逐艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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