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レムレース : ミニ英和和英辞書
レムレース[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

レムレース : ウィキペディア日本語版
レムレース[ちょうおん]
レムレース(lemures)は、ローマ神話における騒々しく有害な死者の霊または影を意味し、騒がしたり怖がらせたりするという意味で悪霊 (ラルヴァ、larva、larvae)に近い。lemures は複数形で、単数形はレムール (lemur)。レムレースは文学にもまれに使われる語で、ホラティウスの作品やオウィディウスの『祭暦』で使っている〔Horace, ''Epistles'' 2.2.209: Ovid, ''Fasti'', 2.500 - 539.〕。レムレースは、埋葬や葬式や心のこもった祭儀を行ってもらえなかった霊がさまよいだし恨みを抱くようになったものを意味することもある。墓や奉納文があるからといってレムレースにならないとは言えない。オウィディウスはレムレースを放浪し常に満たされず執念深い地下世界の祖先神(マネス神またはパレンテス神)と解釈していた。彼にとって、それらの信仰儀礼は不可解なほど古風で、半ば神秘的で、おそらくかなり古い伝統の根ざしているだろうことを示唆していた。後のアウグスティヌスはレムレースとラルヴァを騒がせたり怖がらせたりする悪い「マネス」だとし、一方でラレースをよい「マネス」だとした〔St. Augustine, ''The City of God'', 11.〕。
レムレースは形を持たず、ほとんど知覚できないもので、暗闇や暗闇によってもたらされる不安と結びついている。共和政時代からローマ帝国時代にかけて、5月の9日、11日、13日をレムレースを慰め、家庭内から追い払う祭り(レムーラーリア (Lemuralia) またはレムーリア (Lemuria))の日としていた。家長がその夜、立った状態で黒い豆を後ろに投げ、豆の転がっていった方向を注視しないようにする〔黒は地中に住むものへの提供物としては適切な色とされていた。Warde Fowler はこれを、ユーピテルの神官が生贄を捧げていた儀式が卑俗化したものと解釈した。〕。レムレースはその豆を好むものとされていた。レムレース自体は恐ろしいものであり、彼らが家長の提供したものに満足できなかった場合、青銅の壷を強打して打ち鳴らしびっくりさせることがあると言われていた〔Thaniel, G., Lemures and Larvae, ''The American Journal of Philology'', 94.2, (1973) 182–187.〕〔Beard, M., North, J., Price, S., Religions of Rome, Vol 1, Cambridge, (1998), 31, 50.〕〔See also W. Warde Fowler, The Roman Festivals of the period of the Republic, MacMillan (New York, 1899) – available at Questia: see ''Mensis Maius'', 106–10: 〕。
レムレースに着想を得たカール・フォン・リンネキツネザル(正確にはワオキツネザル属)のラテン名を ''Lemur'' とした。これはこのが「幽霊のように凝視」する性質があり、夜行性でぞっとするような鳴き声を持つことが背景にある。彼はまた、昆虫の幼虫でイモムシ状のものを larva と呼ぶ用法を確立した。
== 脚注・出典 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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