|
レモラ(Remora)は、古代ギリシャやローマの海に棲んでいたとされる怪魚の一種。語源はラテン語で遅延・障害を意味する''Remorari''である。 なお、現在Remoraはコバンザメを意味する単語として使われている。 岩礁などに群れるとても小さな青白い魚で、頭部に軟骨で出来た吸盤がある。その吸盤で船にくっつき進行を妨げるという。大プリニウスはたった1匹のレモラが400人の漕ぎ手のいるカリグラのガレー船をびくとも動かなくしたと書いている。 紀元前31年、クレオパトラに恋をしたマルクス・アントニウスがオクタウィアヌスと一戦を交えようとした時、アントニウス軍の艦隊が予定通りに出航できなかったのも、このレモラのせいだとされる。 == 参考文献 == * 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、333頁。 ISBN 978-4883172832 * ホルヘ・ルイス・ボルヘス 『幻獣辞典』 河出文庫、2015年、308-310頁。 ISBN 978-4309464084 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レモラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|