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レモンザメ はメジロザメ科に属するサメの一種。インド太平洋の熱帯域、深度92mまでの沿岸に広く分布する。大西洋のニシレモンザメと近縁で、同様に太い体・幅広い頭部・一様な黄色い体色を持つが、本種は鰭が強い鎌型であることで区別できる。最大で3.8m。 動きは遅く、主に硬骨魚を食べる。長距離を移動することは少ない。胎生で、2年毎に13匹以下の仔を産む。臆病だが、人への攻撃例も報告されている。繁殖力と移動力が低いため漁業によって個体数が減少しており、IUCNは保全状況を危急としている。 == 分類 == ドイツの博物学者エドゥアルト・リュッペルによって、1837年の ''Fische des Rothen Meeres''("紅海の魚")において''Carcharias acutidens'' の名で記載された。1940年、オーストラリアの魚類学者Gilbert Percy Whitleyは新属''Negaprion'' を創設して本種を移した。タイプ標本は1960年に指定され、ジッダ沖の紅海で捕獲された68cmの個体である。種小名''acutidens'' はラテン語の''acutus''(鋭い)、''dens''(歯)に由来する。他の英名としてbroadfin shark・Indian lemon shark・Indo-Pacific lemon shark、または単にlemon sharkと呼ばれる。 日本では1981年、吉野らにより生息が確認され、レモンザメの和名が与えられた。沖縄地方ではよく見られるサメであることから、マーブカー(真鱶、普通のサメといった意味)と呼ばれる。 マイクロサテライトDNAからは、本種はニシレモンザメと100-140万年前に分岐したことが示された。テチス海が閉じたことによって、レモンザメ属はインド洋と大西洋の集団に分かれ、別種となったと考えられる〔。祖先的なレモンザメ属として、米国とパキスタンから の歯が発見されている。レモンザメ属自体は形態や分子系統解析によって、ネムリブカやトガリメザメ属とともに、イタチザメ・ヒラガシラ属・トガリアンコウザメ属などの基底的な属よりもメジロザメ属に近い位置に置かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レモンザメ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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