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レーザーターンテーブル : ミニ英和和英辞書
レーザーターンテーブル[ぶる]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ブル : [ぶる]
 【名詞】 1. bull 2. (n) bull

レーザーターンテーブル : ウィキペディア日本語版
レーザーターンテーブル[ぶる]
thumb
レーザーターンテーブルレーザーピックアップとして使用するアナログ盤プレイヤーである。この再生装置はポリ塩化ヴィニール製の音盤(アナログ盤)の再生の際にダイアモンド針などによる物理的な接触を無くしたものであり、代わりに集光された光が表面の信号起伏を読み取るもので、理論上は再生による溝の磨耗することはない。ただし、半透明カラー・レコードやソノシートのようなレーザー光を透過するような素材の再生には適さない。
現在レーザーターンテーブルは大半のレコード (45rpm、33.3rpm LP、78rpm) の再生に対応しており忠実に再生する。非常に高価ではあるがレコード・ライブラリーや放送局国立国会図書館や大規模なコレクションを持つオーディオ・ファンによって収蔵されている古いレコードを再生したりデジタル・メディアに移す時等に愛用される。
== 歴史 ==
レーザーターンテーブルは当時スタンフォード大学院生だったRobert S. Reisによって考案された(彼の修士論文は"光学式ターンテーブル" である)。1983年、Reisとスタンフォードのフェロー技術者であるRobert E. Stoddardはベンチャーキャピタルから7百万ドルを出資してもらいFinial Technologyを設立した。1年後サーボコントロールの専門家であるRobert N. Starkが加わった。
1984年コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES) で実際には作動しないモック・アップが展示され特許がまだ付与されていなかったので、詳細は秘密で多くが謎であるにもかかわらず多くの来場者の注目を集めた。最初の実働機であるFinial LT-1は2年後に完成して1986年のCESで発表された。しかし試作品は正確すぎるために通常のアナログ盤プレイヤーであれば針で押しのけてしまうような盤面の埃やごみなどあらゆる粒子をとらえて再生ようなものであった。小売価格は2,500ドル(1988年には3,786ドルに上昇)が予定され限られた熱心なオーディオ・ファンへの潜在的な市場を対象にした。しかし、デジタル・オーディオ・ディスクであるコンパクトディスク(CD)およびそのプレイヤーが発売されたことにより、アナログ盤の市場は縮小し計画は頓挫した(CDプレイヤーの価格帯は当時300ドルだった)。その結果アナログ盤の販売は急落し、多くのターンテーブル製造会社が廃業した。Finial社のターンテーブルの生産作業は遅延し、当時はレーザー発光器が安くなかったことから部材が入手難であり、販売の失策と高い開発費用から、結果的に量産化されることはなかった。2000万ドル以上がヴェンチャー・キャピタルによって投資されており、Finialは多くの顧客には高すぎる値段で発売するか、大量生産により低価格で景気後退により急激に縮小する市場に参入することに賭けるかの選択を迫られていた。
1989年末、Finialの投資家達は最終的に会社を清算して特許を日本のターンテーブル製造会社であるBSRの日本法人であったCTI Japan〔後に社名が変更され現社名であるエルプとなった。〕に売却し、開発を継続した。最終的に1997年にELP LT-1XAとして発売され値段は20,500ドルだった(2010年時点では12,000ドルから)。ラジオ放送局のようなプロの顧客がアナログ盤をすべてデジタル化する用途の市場を対象としていた。アメリカ合衆国議会図書館や他の機関では2次元 (IRENE) や3次元スキャナーを機械的な記録から音声情報を回収する為に開発を資金援助していた。それらは一般向けの製品というよりも歴史的な記録を回収する為の受注生産の機械だった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「レーザーターンテーブル」の詳細全文を読む




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