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レーマーの予想 : ミニ英和和英辞書
レーマーの予想[れーまーのよそう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
予想 : [よそう]
  1. (n,vs) expectation 2. anticipation 3. prediction 4. forecast 
: [そう]
 【名詞】 1. conception 2. idea 3. thought 

レーマーの予想 : ウィキペディア日本語版
レーマーの予想[れーまーのよそう]

レーマーの予想 (Lehmer's conjecture)、レーマーのマーラー測度の問題(Lehmer's Mahler measure problem)としても知られている、は、(Derrick Henry Lehmer)により提起された数論の問題である。この予想は、ある絶対的な定数 \mu>1 が存在して、すべての整数係数の多項式 P(x)\in\mathbb は次の性質のどちらかを満たすであろうという予想である。
* P(x)マーラー測度 \mathcal(P(x))\mu に等しいかまたは大きい。
* P(x) は、円分多項式もしくは単項式 x の積の整数倍である。この場合は \mathcal(P(x))=1 である。(同じことであるが、P(x) のすべての根は 1 のべき根かまたは 0 である。)

マーラー測度の定義にはいくつかあって、そのうちの一つは多項式 P(x)\mathbb 上分解して
:P(x)=a_0 (x-\alpha_1)(x-\alpha_2)\cdots(x-\alpha_D)
とし、
:\mathcal(P(x)) = |a_0| \prod_^ \max(1,|\alpha_i|)
と定義するものがある。
知られている中で最も小さな(1 よりも大きい)マーラー測度は、レーマーの多項式
:P(x)= x^+x^9-x^7-x^6-x^5-x^4-x^3+x+1
のマーラー測度であり、これは(Salem number)
:\mathcal(P(x))=1.176280818\dots
である。
この例が、本当に最小の値、すなわち、レーマーの予想の \mu=1.176280818\dots であると広く信じられている〔Smyth (2008) p.324〕。

== 動機 ==
一変数のマーラー測度を考える。イエンセンの公式は、P(x)=a_0 (x-\alpha_1)(x-\alpha_2)\cdots(x-\alpha_D) であれば、
:\mathcal(P(x)) = |a_0| \prod_^ \max(1,|\alpha_i|)
であることを示している。(このパラグラフを通して、m(P)=\log(\mathcal(P(x)) と表すことにする。これもマーラー測度と呼ばれる。)
このことは、P が整数係数の多項式であれば、\mathcal(P) が 1 以上の代数的数であり、従って、m(P)\ge0 は代数的整数の対数であることを示している。また、もし m(P)=0 であれば、P は、円分多項式、つまり、すべての根が 1 のべき根であるようなモニック多項式と、x の単項式、つまり、ある n に対してべき x^n の積となることも示している。
レーマー(Lehmer)は、モニック多項式 P に対する整数列 \Delta_n=\text(P(x), x^n-1)=\prod^D_(\alpha_i^n-1) の研究の中で、m(P)=0 が重要な数値であることに気づいた〔David Boyd (1981). "Speculations concerning the range of Mahler's measure" Canad. Math. Bull. Vol. 24(4)〕。もし P が円の上で 0 とならない場合は \lim|\Delta_n|^=\mathcal(P) であることは明らかであるが、円の上で 0 になる場合でさえも、このステートメントが成立するのではないだろうか。これにより、彼は次の問いに至った。
:P が非円分的なとき、m(P)>c となるような定数 c>0 が存在するかどうか?
あるいは、
:c>0 が与えられた場合、 0 となる整数係数の P が存在するかどうか?
以下に見るように、いくつかの肯定的な答えが知られているが、しかし、レーマー予想は完全に証明されてはおらず、多くの興味深い問いが残っている。
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