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ロカス環礁(Atol das Rocas)は、に位置する大西洋上の環礁で、ブラジルのリオ・グランデ・ド・ノルテ州に属している。火山活動に起源を持つ、サンゴ礁のおりなす地形である。ロカス島とも呼ばれる。 楕円形の環礁は長さ 3.7 km、幅 2.5 km で、礁湖は深さ 6m 、面積は 7.1 km² である。2つの小島部分(南西のセミテリオ Cemitério 島、北西のファロル・カイ Farol Cay 島)の面積は 0.36 km² で、ファロル・カイ島はほぼ3分の2が砂利の地域である。海抜標高の最高地点はファロル・カイ島南の砂丘で、高さは6 mである。どちらの小島も草や低木がよく茂っており、ヤシの木も見られる。カニ、クモ、サソリ、スナノミ、カブトムシ、ゴキブリなどのほか、数多くの鳥類が生息している。 ファロル・カイ島の北端には灯台があり、ブラジルの沿岸警備隊が1960年以降使用し、手入れもしている。そばには、1933年以降見捨てられた古い灯台もある。 == 世界遺産 == ロカス環礁は「ロカス環礁海洋生物保護区」(Reserva Biológica Marinha do Atol das Rocas, Biological Marine Reserve of Rocas Atoll〔英語綴りは世界遺産センターが提供する世界遺産としての登録名〕)として自然保護区になっており、2001年には同じく大西洋上に浮かぶフェルナンド・デ・ノローニャ諸島の国立公園(フェルナンド・デ・ノローニャ国立海洋公園)とともに、ユネスコの世界遺産に登録された。ロカス環礁海洋生物保護区の登録面積は 32000 ha である。 多くのカメ、サメ、イルカ、鳥たちが棲息している。主にサンゴと紅藻で構成されている環礁の環はほとんど閉じているが、北側に幅 200m の水路が、西側にはもっと狭い水路が、それぞれ開いている。 自然保護区とされているため、現在は科学的調査にのみ開かれている。もともと陸地から隔たった位置にあったことから、人の手によって荒らされることはほとんどなかった。反面、研究者にとってもアクセスの困難さが立ちはだかり、この環礁の研究が進まない理由にもなってきた。ただし、昆虫の動物相のみは既に記録がなされている〔Almeida CE, Marchon-Silva V V, Ribeiro R, Serpa-Filho A, Almeida JR, Costa J. 2000. Entomological fauna from Reserva Biológica do Atol das Rocas, RN, Brazil: I. Morphospecies composition. Rev Bras Biol. 60(2):291-298.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロカス環礁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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