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ロシュの限界 : ミニ英和和英辞書
ロシュの限界
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ロシュの限界 ( リダイレクト:ロッシュ限界 ) : ウィキペディア日本語版
ロッシュ限界

ロッシュ限界(ロッシュげんかい、英語:Roche limit)とは、惑星衛星が破壊されずにその主星に近づける限界の距離のこと。その内側では主星の潮汐力によって惑星や衛星は破壊されてしまう。

ロシュ限界」と表記されることもある。フランスの天体力学者であり地球物理学者であったエドゥアール・ロシュが、1848年に理論的に打ち出したため、この名を持つ。
== 理論 ==
自身の重力のみで形を保っている塊を考える。この塊が伴星として主星の周りを回っている場合、伴星には主星からの潮汐力が働く。潮汐力は2物体間の距離の3乗に反比例するため、主星に近づけば潮汐力は大きくなり、ある限界点において伴星は破壊される。
地球の場合では、地球の半径3倍以内の範囲(6,378km×3=19,134km)では、地球の重力の影響が強く、月などの伴星がまとまることはできず壊れてしまう。〔「徹底図解 宇宙のしくみ」、新星出版社、2006年、p50〕
この限界の距離をロッシュ限界と言い、その値は伴星の流動性により次の2つの間の値を取る。
;剛体の場合
:実際には主星に接近するにつれて伴星は潮汐力により変形するが、これを無視する。この場合のロッシュ限界d
::d=R\left(2\frac\right)^\simeq1.260R\left(\frac\right)^
:で表される。ただし R:主星半径、\rho_M:主星密度、\rho_m:伴星密度 とする。
;流体の場合
:伴星が流動性の物質でできていて、潮汐力により抵抗なく変形する場合。この場合のロッシュ限界は式が複雑なため厳密に解くことができないが、近似的に
::d\simeq2.423R\left(\frac\right)^
:で求められる。
すなわち、伴星が流体の場合、伴星が剛体の場合に比べて主星からの距離がおよそ2倍ほど遠くからロッシュ限界となる。
ロッシュ限界の内側では小天体は成長せず、入ってきた天体は破壊される。シューメーカー・レヴィ第9彗星は木星のロッシュ限界内に入り込み分裂したことで有名になった。
なお、伴星が化学的な結合力など、重力以外の力で結びついている場合は、ロッシュ限界の内側にあっても破壊されない場合がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロッシュ限界」の詳細全文を読む




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