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ロシター効果またはロシター・マクローリン効果とは、食連星の伴星や太陽系外惑星が恒星面通過(食)を起こす際に、主恒星の光のドップラーシフトに一時的な変化が起きる現象のことである。 == 原理 == 恒星が自転をしている場合、観測される恒星面の半分は手前に近づいてくるように見え、残り半分は奥に逃げて行くように見える。この動きによってそれぞれの面が発する光は相異なる方向(青方と赤方)にドップラーシフトを起こす。通常は、地球から遠く離れた恒星のそれぞれの半球を個別に観測することはできないため、このドップラーシフトはスペクトル中の吸収線や輝線が本来より幅広くなるという形で観測される。 順行軌道の伴星が恒星面を通過する場合は、まず手前に流れてくる側の半円が一部覆い隠される。これは青方偏移を起こした恒星の光のみが選択的にブロックされることを意味する。その結果、ドップラーシフトの平均としては赤方寄りに偏移することになる。伴星が恒星面の中央に近づくにつれこの効果は次第に弱まるが、偏移が0になった後は、同様のメカニズムによって次第に青方偏移が見られるようになる。そして、通過が完全に終了すると恒星のドップラーシフトは平常に戻る。 ロシター効果を観測することで主星の赤道面と伴星の公転面のなす角度を推定することができる。また、惑星が逆行軌道を持つ場合は、上の説明とは逆の青方→赤方というパターンの偏移が起きる。これを利用し、太陽系外惑星のWASP-17bやHAT-P-7bの逆行公転が発見されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロシター効果」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rossiter-McLaughlin effect 」があります。 スポンサード リンク
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