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ロタキサン
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ロタキサン
ロタキサン (rotaxane) とは、大環状の分子(リング)の穴を棒状の分子(軸)が貫通した構造の分子集合体である。 ==概要== ロタキサン (rotaxane)は、大環状分子を棒状分子が貫通し、軸の両末端に嵩高い部位を結合させることで、立体障害でリングが軸から抜けなくなったものである。その嵩高い部位は、ストッパーまたはキャップ、末端基と呼ばれる。ストッパーがない場合や、ストッパーがあっても嵩高さが不十分な場合は、リングと軸が分かれることがあり、擬ロタキサン (pseudorotaxane) と呼ばれ、ロタキサンとは区別される。ロタキサンの名前はラテン語の rota (輪)と axis (軸)に由来する。超分子化学で取り扱われる分子である。環状分子、軸状分子共に有機分子によって構成されることが一般的である。また天然物の中にロタキサン構造を有する分子が存在することもわかっている。 一般にリング分子および軸分子の数の合計を "" の中に入れて「ロタキサン」と表す。例えば「ロタキサン」はリング1個、軸1個の合計2個から構成されていることを示す〔「リング1個に軸2個」のものや「リング2個に軸1個」のものは、ともにロタキサンである。〕。「軸1個とリング十数個」など、多数の構成分子からロタキサンが形成される場合ポリロタキサン (polyrotaxane) と呼ばれる。 環状分子としては、シクロデキストリン、クラウンエーテル、シクロファン、カリックスアレーン、ククルビットウリル、ピラーアレーン、環状アミド等が用いられる。軸分子としては、ポリエチレングリコール、アルキル鎖、アミド、アンモニウムなどが用いられることが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロタキサン」の詳細全文を読む
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