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ロックアイランド群と南ラグーン(ロックアイランドぐんとみなみラグーン)は、パラオのコロール州に点在する445の島々で構成されるロックアイランド(群)〔「ロックアイランド」は個々の島の形状と、諸島全体のそれぞれを指す呼称として使われる()。〕、およびそれらが位置するパラオ諸島を囲むラグーンの南部海域を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。マッシュルーム状の緑の島々や紺碧の海が織りなす自然美、さらにマリンレイクと呼ばれる汽水湖の一種を世界で最も多く擁する固有種の多い生態系や、絶滅危惧種を含む生物多様性などが評価された。また、気候変動や人口増加による資源の枯渇に直面した人類の足跡をとどめる考古遺跡なども評価され、パラオ初の世界遺産(複合遺産)となった。 == 登録経緯 == パラオの世界遺産条約締約は2002年6月11日のことで〔Palau – World Heritage centre (2014年5月25日閲覧)〕、この物件が世界遺産の暫定リストに記載されたのは2007年11月6日のことであった。 パラオ当局は2010年に世界遺産センターを通じて、推薦準備などのために30,000ドル (USD) の援助を受け〔Rock Islands Southern Lagoon - assistance (2014年5月25日閲覧)〕、正式な推薦書を2011年2月1日に世界遺産センターに提出し、受理された〔。なお、その年の第35回世界遺産委員会ではパラオがミクロネシア連邦と共同推薦していた別の候補「パラオとヤップのヤップ石貨遺跡群」が審議されたものの、登録延期となり、パラオ初の世界遺産登録には至らなかった。 ロックアイランド群と南ラグーンに対しては、翌年の審議に先立ち、諮問機関の勧告が出された。文化遺産要素について、国際記念物遺跡会議 (ICOMOS) は顕著な普遍的価値を認めたものの、構成資産の調査の推進や管理計画の補完などの課題を指摘し、「情報照会」を勧告した。他方、自然遺産要素について、国際自然保護連合 (IUCN) は「登録」を勧告した。これらの勧告を踏まえて行われた第36回世界遺産委員会での審議では、自然遺産要素のみでなく、文化遺産要素についても逆転で認められ、複合遺産としての登録となった〔。パラオ初の世界遺産であるとともに、複合遺産の登録は、オセアニアではオーストラリア(4件)、ニュージーランド(1件)に次いで6件目、トンガリロ国立公園(複合遺産としての拡大登録は1993年)以来、約20年ぶりとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロックアイランド群と南ラグーン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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