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LOHAS(ロハス、ローハス)とは、英語の「」(健康で持続可能性な、またこれを重視する生活様式)の頭文字をとった略語で、「健康と地球環境」意識の高いライフスタイルを指す用語である〔島田 2011.〕。 元々は、1990年後半にアメリカの西部コロラド州ボルダー周辺で生まれたもので、社会学者のポール・レイ(P. H. Ray)と心理学者のシェリー・アンダーソン(S. R. Anderson)による全米10万人以上を対象にした社会調査を基に生み出されたマーケティングコンセプトである〔加藤 2006.〕。彼らはこの調査から、TraditionalsやModernsに属さない層「カルチュアル・クリエイティブ」(CC)という層を導き出した。この層は、エコロジーや環境、人間関係、平和、社会主義などの世界的な課題や、自己実現、自己表現など自分に高い関心を持つ層であり、全米で5000万人がこのような価値観を持つとされた。この結果に対し、エコロジー製品企業ガイアム(Gaiam)の社長ジルカ・リサビ(J. Rysavy)がレイに提案し、ロハス(LOHAS)というマーケティングコンセプトが生まれた〔。 アメリカでは毎年LOHAS市場を拡大するためのLOHAS会議が開催されている。2002年、日本経済新聞がLOHASを紹介する記事を掲載した。 日本では2004年頃からライフスタイルを表現する言葉として注目されたが、現在は定義が曖昧なバズワードの一つとして扱われている。定義の曖昧さを逆手に取りエコロジカルなイメージを商品やビジネスに関連付けるために用いられることも少なくない。 == 世界展開 == === アメリカにおける LOHAS === アメリカの調査機関NMIが、LOHAS層を「環境と健康に関心、社会に対する問題意識、自己啓発・精神性の向上に関心が高く、実際の行動に移す人々」と定義し、2002年よりその割合を調査している。この調査にはカルチュアル・クリエイティブズを提唱したレイもアドバイザーとして協力している。2005年の調査によるとアメリカの成人人口の23%がLOHAS層だという(他、LOHAS層に近いが行動に至らない NOMADICS:39%、価値観を特に持たないCENTRISTS:27%、日々の生活に追われる INDIFFERENTS:12%)。 * アメリカでは「LOHAS」という言葉はビジネス用語として普及しており、一般消費者にはほとんど知られていない。一般消費者向けの「LOHAS」という言葉は、日本で最も普及しており、次いでアジア各国(韓国、台湾など)から発信されていると言える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「LOHAS」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 LOHAS 」があります。 スポンサード リンク
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