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ロマン主義科学 : ミニ英和和英辞書
ロマン主義科学[ろまんしゅぎ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ロマン主義 : [ろまんしゅぎ]
 (n) romanticism
: [ぬし, おも]
 【名詞】 1. owner 2. master 3. lover 4. god 
主義 : [しゅぎ]
 【名詞】 1. doctrine 2. rule 3. principle 
: [ぎ]
 【名詞】 1. justice 2. righteousness 3. morality 4. honour 5. honor 
: [か]
  1. (n,n-suf) department 2. section 
科学 : [かがく]
 【名詞】 1. science 
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 

ロマン主義科学 ( リダイレクト:科学におけるロマン主義 ) : ウィキペディア日本語版
科学におけるロマン主義[かがくにおけるろまんしゅぎ]

この項目では科学におけるロマン主義(かがくにおけるロマンしゅぎ)について解説する。ロマン主義はまた「省察の時代」としても知られ、概ね1800-1840年代に18世紀末の啓蒙思想への反動として西ヨーロッパに興った知的運動を指す。ロマン主義は芸術音楽演劇絵画散文神学哲学など幅広い分野に跨がったが、また19世紀の科学にも大きな影響を及ぼした〔Cunningham, A., and Jardine, N., ed. ''Romanticism and the Sciences'', p.xxi.〕。
ヨーロッパの科学者たちは、啓蒙主義にみられたような機械論自然観ニュートン式の物理モデルに幻滅して、自然を観察することこそが自己を理解することであり、
自然が与えるであろう答えを無理矢理得るべきではない、という信念を持つようになった。
彼らは啓蒙思想は諸科学の濫用を助長すると警告し、また彼らから見て「人類だけでなく自然にとってもより有益になる科学的知識」を増大させるような新しい方法を推進しようとしたのである〔Bossi, M., and Poggi, S., ed. ''Romanticism in Science: Science in Europe, 1790-1840,'' p.xii.〕。
ロマン主義はさまざまな主題を提示した――反・還元主義であり(全体は個々の部分単独よりも価値がある)、認識論的楽観主義を支持し(人間は自然と結び付いている)、創造性、経験、天才を後押しした〔Molvig, Ole. ''History of the Modern Sciences in Society'' Lecture course, Sept. 26.〕。またロマン主義は、科学的発見における科学者の役割を、自然の知識を獲得することは人間を理解することをも意味するという形で強調した。ゆえに、ロマン主義の科学者たちは自然に対する深い敬意を持っていた〔Bossi, M., and Poggi, S., ed. ''Romanticism in Science: Science in Europe, 1790-1840,'' p.xiv.〕。
1840年前後に新しい運動である実証主義が知識人の理想に根を下ろし始めるとロマン主義は退潮を迎えた。啓蒙思想に幻滅し科学に対する新しいアプローチを好んだ知識人たちと同様に、人々はロマン主義への興味も失いより厳密な過程を用いて科学を研究することを望むようになったのである。実証主義の時代は1880年頃まで続いた。(実証主義を参照。)
== ロマン主義科学と啓蒙主義科学 ==

18世紀後半のフランスでは啓蒙思想が支配的であったため、科学におけるロマン主義的な思考の運動は19世紀前半のイギリスと特にドイツにおいて繁栄を見た〔Bossi, M., and Poggi, S., ed. ''Romanticism in Science: Science in Europe, 1790-1840,'' p.xii; Cunningham, A., and Jardine, N., ed. ''Romanticism and the Sciences,'' p.22.〕。両者は共に、自然と人間の知的能力の研究を通じ人間の知識の限界を認識することで個人的および文化的な自己理解を増大させようとした。しかしながら、啓蒙思想により促進された教条に対し多くの知識人の嫌悪が募った結果としてロマン主義運動が生じた。啓蒙思想家たちが演繹的な推論を通じた理性的な思考と自然哲学の数学化を強調したことは、科学へのあまりに冷たく、また自然と平和的に共存するよりもむしろ自然を支配しようと試みるアプローチを作り出したと一部の者には受け止められたのである〔Cunningham, A., and Jardine, N., ed. ''Romanticism and the Sciences,'' p.3-4.〕。
啓蒙思想のたちによれば、完全な知識に至るには任意の主題に関する情報を解体し知識をサブカテゴリのサブカテゴリへと分割することが必要であり、これは還元主義として知られる。クラウディオス・プトレマイオスニコラウス・コペルニクスヨハネス・ケプラーガリレオ・ガリレイといった古人の知識を基にさらに推し進めるためにそれが必要だと考えられたのである。人間の知的能力ただそれのみで自然のあらゆる側面を理解するのに充分であると広く信じられていた。啓蒙主義の傑出した学者にはアイザック・ニュートン(物理と数学)、ルネ・デカルト(哲学)、アンドレアス・ヴェサリウス(解剖学)らがいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Romanticism in science 」があります。




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