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ロレイ(Lolei、)は、カンボジアのアンコール遺跡において、9世紀末の主に3つのがあるのなかで最も北にある寺院である。ロリュオス遺跡群には、ほかにプリア・コーおよびバコン寺院がある〔波田野 (2007)、179頁〕。ロレイは、かつてロリュオスで栄えたの都の一部として建設された3つの寺院の最後のものであり、893年にクメールの王ヤショヴァルマン1世が〔、寺院をシヴァおよび王家の祖先に捧げた。「ロレイ」の名は、古代の名称である「ハリハラーラヤ」の現代の転訛であると考えられ、それは「ハリハラの都」を意味する。 孤立して建つ寺院ロレイは、現在は干上がったバライ (baray) であるインドラタターカ〔(「インドラヴァルマンの池」の意〔石澤 (1996)、50頁〕)の中心のやや北にある島に位置し、その建設はヤショヴァルマンの父である先ののもとでほぼ完成していた。学者らは、水域の中央の島に寺院を置くことが、ヒンドゥー教の神話において世界の海に囲まれる神々の住む須弥山(メル山)を象徴し、それと同一視する働きがあったとしている〔Jessup, p.77; Freeman and Jacques, pp.202 ff.〕。 == 構成 == ロレイは、1つの基壇上に集まる4基の煉瓦の塔の祠堂により構成される。王は祖先のためにロレイを構築した。1基は彼の祖父に、1基は祖母に、1基は父に、また1基は母に捧げられた。後方にある2基の塔が女性のためのものであり、前方の2基の塔は男性に対するものである。2基の高い塔が祖父母に、2基のそれより低い塔が両親に捧げられている。当初、これらの塔は周壁に囲まれ、塔門(ゴープラ、''gopura'')を介して出入していたが、現在は外壁および塔門のどちらも残存していない。今日、寺院の隣には僧院がある〔Freeman and Jacques, p.202.〕。 寺院の塔は、それらの装飾的要素において知られており、偽扉()や彫刻が施されたまぐさ(リンテル、lintel)、それに扉や偽扉の側面にはやの彫像などが見られる。 まぐさやその他の砂岩の彫刻に描写された題材としては、ゾウのアイラーヴァタに乗っている天神インドラ、 マカラと呼ばれるヘビのような怪物、それに多くの頭を持つナーガなどがある。 4基の塔の祠堂が交差する中心には、砂岩製の樋(ひ、とい)が十字型に備えられ、その中心にリンガが配置されている〔。 ファイル: Lolei 0625.jpg|アイラーヴァタに乗るインドラが彫られたまぐさ。左右にはマカラから出たナーガが見られる。 ファイル: Les 4 fleuves sacrés symbolisés au centre du temple Lolei (Angkor) (6823436858).jpg|十字型に交差する樋と、その中心に置かれたリンガ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロレイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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