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ジョン・シルバー()は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『宝島』に登場する架空の人物。同作品の主要人物であり、悪役である。ニックネームには、「肉焼き」()や「海のコック」()、「のっぽのジョン」()などがある。 世に知られた典型的な海賊のイメージを代表するひとり。 極悪非道で狡猾極まる海賊船長という立ち位置ではあるが、人好きのする性格で、理知的で話が分かり、状況次第では信頼や名誉を重んじた行動を取ることもできるという特異な性格付けがなされている。 悪役ではあるが、単純な憎まれ役ではなく、主人公一行と行動を共にする場面も数多い。 ==プロフィール== 色が薄い髪と蒼白い顔をした年配の男で、左足を失っており、松葉杖を驚くほど巧みに扱って動き回る。片足はイギリス海軍に従事していた時に戦闘中の砲撃で失ったと語っている。 シルバーはかつて、悪名高い海賊フリント船長の手下の操舵手であった。操舵手は船長を除けば地位として最上ランクであり、船が戦闘時でなくとも、船長の採決を拒否する資格があった。操舵手は乗組員より選挙され、主な仕事の一つには戦闘時に甲板から搭乗者を指揮した。 彼はフリントが恐れる唯一の男だった。フリントの死後はその船員たちからも恐れられたが、一方で高く評価されてもいた。スティーブンソンのキャラクターの多くがそうであるように、彼の性格には二重性がある。基本的には勤勉で愛想が良く、相手の長所を褒めるのが上手い、愛すべき立派な海の男だが、一方では状況判断と人心掌握に優れた、抜け目なく油断ならない冷酷なならず者であった。そして彼はその両面を自在に使い分けることができた。 片足をなくしているにも関わらず、運動能力に優れ、日常動作はほとんど常人に引けを取らず、戦いになっても危険な男だった。五人の屈強な船乗りを相手にしても冷静に立ち向かえるほど豪胆でもある。 またシルバーは海賊らしくない経済感覚の持ち主で、手に入れた財宝を浪費したりせず、複数の銀行に預けて通帳で堅実に管理していた。あぶく銭を使い果たして破滅した元同僚達を彼は嘲笑っている。とはいえ、フリントの莫大な隠し財宝には人並みに執着を見せた。彼はブリストルで「遠めがね屋」()という居酒屋を黒人の妻とともに経営しており、宝島へ向かう船には料理番として乗り込むなど、料理の腕もある。「肉焼き」「海のコック」とはこれにちなむ呼び名でもある。彼は宝島捜索を終える頃には海賊としての素性が露呈することを見越しており、店舗の清算と資産の引き上げを妻に手配していた。 元の船長をあざけるかのように「フリント」と名付けたオウムを飼っていて、オウムのフリントはよくシルバーの肩を止まり木代わりにして鳴き声を上げていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジョン・シルバー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Long John Silver 」があります。 スポンサード リンク
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