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ロンドン地下鉄1960形電車(London Underground 1960 Stock)はロンドン地下鉄セントラル線でかつて使用されていた電車である。ロンドン地下鉄の2種類ある車両サイズのうち、小さいほうのサイズの車両群に属する。12両の制御電動車が1960年にクラヴェンス社で製造され、スタンダード形から改造された付随車2両と組んで4両編成で就役した。1台車2主電動機などの新機構を盛り込み、セントラル線全車両更新に向けた試作車と位置付けられていたが、セントラル線で運用されていた旧型車両の老朽化が深刻化したこと、新機構の検証に時間を要したこと、旧型付随車の改装に要する費用が多額であったことから1960形の量産はセントラル線用としては実現せず、セントラル線にはピカデリー線用1959形電車を小変更した1962形電車が投入された。1960形電車で試験された新機構の一部はヴィクトリア線開業用に準備された1967形電車に採用されている。1960形電車は自動列車運転装置の試験やセントラル線末端部の区間運転に使用されたのち順次廃車され、1編成が軌道検測車としてロンドン地下鉄に残るほか、1編成が動態保存されている。 ==登場の背景== ロンドン地下鉄では、1938形電車の試作として6両編成4本の1935形電車がメトロキャメルで製造された例〔、1992形電車量産を前提に4両編成3本の1986形電車が3社に発注された例〔などに見られるように、新しい機構は試作車での試験後に量産に移行する手法が採られることがあった。1960形電車12両は、セントラル線旧型車置換用車両の試作車として1958年にシェフィールドのクラヴェンス社に発注され、1960年に納入された。338両の制御電動車がこの12両に続いて製造される予定とされていた〔が、セントラル線で運用されていたスタンダード形電車の老朽化が著しく、運行維持が困難となったため、セントラル線には急きょピカデリー線用として製造されていた1959形電車を投入することになり、1960形電車の量産計画は中止された。1960形電車で試験された新機構の多くはヴィクトリア線開業用に準備された1967形電車に採用されて量産された〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロンドン地下鉄1960形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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