翻訳と辞書
Words near each other
・ ローアー・カナダ
・ ローアー・マンハッタン
・ ローイエット
・ ローイエット・ユナイテッドFC
・ ローイエット県
・ ローイエット空港
・ ローイオ・デル・サングロ
・ ローイクラトン
・ ローイファルク
・ ローイリ・ポルト・サン・パーオロ
ローイングエルゴメーター
・ ローイ・クラトン
・ ローウェル
・ ローウェル (マサチューセッツ州)
・ ローウェル・シャーマン
・ ローウェル・ジョージ
・ ローウェル・スミス
・ ローウェル・メイスン
・ ローウェル・メイソン
・ ローウェル・メーソン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ローイングエルゴメーター : ミニ英和和英辞書
ローイングエルゴメーター[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ローイングエルゴメーター : ウィキペディア日本語版
ローイングエルゴメーター[ちょうおん]
ローイングエルゴメーター(またはエルゴインドアローワー)はボート競技の水上での動きを陸上のトレーニングで再現し、漕手の漕力を測定するための器具である。
エルゴは現在それ自体がスポーツとしても確立しており、世界中でマシンローイング大会が開催されている現代のエルゴでは行われた仕事の量を測定することができ、運動を通しての消費エネルギー量も算出される。
なお、インドアローワーという語はエルゴを使う漕手そのものを指すこともある。
== 歴史 ==
紀元前4世紀にアテネの海軍大将であったカブリアスが補助的な軍の訓練器具として初めて陸上用漕艇器具を導入した。チャブリアスは「不慣れな漕手を鍛えるためにチャブリアスは木製のボートの型を岸に設置しそこで初心者が実際にボートに乗る前に漕ぐ技術やタイミングを身に付けさせた」という〔"Lords of the Sea: The Epic Story of the Athenian Navy and the Birth of Democracy", John R. Hale〕。
初期のエルゴは19世紀半ばから存在し、WBカーティスが1872年に特定の水力式ダンパー設計の特許を取得している。線形空気抵抗を用いた器具は1900年前後に普及し、その中で人気だったのがロードアイランド州で1900年から1960年に製造された周囲が水に囲まれたタイプのエルゴである。しかしながらそれは実際の漕ぎを正確に再現することも漕力を正確に測定することも実現してはいなかった。
1950年から60年代では多くの国の競技指導者が特別に作られたエルゴを練習に用いはじめ漕力の測定を改善した。初期の型の一つには、後にニューサウスウェールズ大学で機械工学の教授となる、シドニーのライカートボートクラブのジョン・ハリソンが開発した、大きく重い個体の鉄のホイールを機械的な摩擦源としてブレーキとして組み込んだものがある。ハリソンはオーストラリア短距離漕艇選手権で同率首位となり舵手なしフォアメルボルンオリンピックに出場し、そこで偶然現代運動生理学の父でありライカートモルモッツというチームのコーチでもあるフランク・コットン教授と対面した。コットン教授は以前より体力を使わせることで潜在する漕手の漕力を正確に測定する基本的な摩擦式エルゴを作り上げてきていた。ハリソンはそのエルゴの大きなホイールに取り付けられていた非吸収的ブレーキ素材を用いたブレーキの重要性に気づいた。このデザイン(モルモッツのメンバーであったテッド・カーテンが作り上げた)の利点は事実上、取り巻く空気の湿気や温度といった正確な測定を妨げる要因を除外できたことにあった。ハリソン=コットンの生んだエルゴはまさに人間の漕力の正確な評価を可能とした最初のもので、その計算の正確性は誤差が今日の改良されたモデルと比べ1%以下であるほどである。この摩擦式ブレーキは漕手の体重に応じてボートをこぐ能力の正確な評価を与えるように調整されていた(オールを引くのにかかる力は漕手の体重に比例している)。ハリソン式の器具の劣化版は数か国で生産され、より小さいホイールや湿気に敏感な革製の持ち手、そして比較的大きなブレーキ部分に起因してハリソン式のものと比べ漕力評価の正確性は劣った。体重調整機能は当時の漕手たちにとって不人気であった。現代アスリートの筋力測定の父と言えるハリソンは2012年2月に逝去した〔http://wayback.archive.org/web/20061110031520id_/http://www.worldrowing.com/index.php?pageid=44〕。
1970年代には、ノルウェーで大きなホイールの縁に革ひもをまくことによる摩擦ブレーキを用いたイエッシング=ニルソン式エルゴが生まれた。このエルゴでは革ひもに体重をかけることで摩擦を調整できるように計算されており、ハンドルから出たひもはさまざまな半径のらせん状の滑車を通り、それによってストロークを通してオールの角度などを変えてオールのギアを機械的に変えるのと似た方法でギアやハンドルのスピードを調整する。
このエルゴは長年にわたり国際標準モデルとして受け入れられていた。
世界初の空気抵抗型エルゴはRepco社により1980年付近に発明された。
Concept2は1980年にドライツイッヒアッカー兄弟が発明した。初めのモデルAは空気抵抗のためにフィンの付いた自転車のホイールを用いたフレーム固定スライディングシート設計であった。続くモデルBは1986年に発売され、固いキャストホイール(現在は枠により覆われている)と革命的な世界初のデジタルパフォーマンスモニターを搭載していた。このモデルの楽な移動性に組み合わされた正確な測定能力により陸上漕艇というスポーツが生まれ、水上漕艇の練習と選手選考に革命を起こした。その後のモデルC(1993)とモデルD(2003)は運動器具のベストセラーとなった〔http://www.rowinghistory.net/Equipment.htm〕〔http://indoorsportservices.co.uk/company/history〕〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ローイングエルゴメーター」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.