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ロードレース世界選手権の沿革(ロードレースせかいせんしゅけんのえんかく)では、ロードレース世界選手権(WGP/MotoGP)の沿革などについて書き記す。 == 沿革 == === ロードレース世界選手権開幕 (1949年) === ; 1904年 - FIMの前身FICMが発足 : FIMの前身組織であるFICMが1904年に発足する〔『百年のマン島』(p225)より。〕。 ; 1912年 - FICMが再発足 : FICMが1912年に再発足する〔。 ; 1948年 - FICMがロードレース世界選手権開催を議決 : FICMがヨーロッパ各国で行われていたロードレースを世界選手権化することを議決し、からロードレース世界選手権開催が決定する〔『百年のマン島』(p241)より。〕。 ; - ロードレース世界選手権開幕 : FIMが発足し〔『MotoGP ヒストリー 2002-2007』(p4)より。〕、ロードレース世界選手権(WGP)が開幕する。今シーズンのWGP開催国は次の6ヶ国である。イギリスGP/マン島TT(マウンテン・コース)、スイスGP(ブレガルテン)、オランダGP/ダッチTT(アッセン)、ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)、アルスターGP(アルスター、ダンドロッド)、イタリアGP(モンツァ)〔Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", ''Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix'', p. 183〕。レースはエンジン排気量別に次の4クラスに分けて行われる -- 500cc、350cc、250cc、125cc。主なレギュレーション〔''regulations'':規則 --『ジーニアス英和辞典 第3版』より。〕は、自然吸気エンジンとし、過給機の使用は禁止される〔『百年のマン島』(p241)より。〕。第二次世界大戦前のロードレースではメーカー間の高速化競争が激しく、そのような事態が再び起こることを抑制するために過給機を禁止した〔『百年のマン島』(p431)より。〕。また、マシンにはネイキッド・バイクもあるが、AJSのようにステアリングヘッドのトップブリッジに小さなスクリーンを装備したマシンもある〔''MotoGP Source Book: Sixty Years of World Championship Motorcycle Racing'', p. 11〕。このような小さなスクリーンは1937年のノートンで既に使用されている〔''Motor Cycle Racing'', p. 38〕。 ; - : ; - : ; - : ; - BMWがロードレース世界選手権に復帰 : BMWがWGPに復帰するが、そのバイクはフルカウルを装備していた〔''MotoGP Source Book: Sixty Years of World Championship Motorcycle Racing'', pp. 28,29〕。 ; - ノートンが撤退を発表、本田宗一郎がマン島TTレースを視察 : ノートンが今シーズンを最後にワークス活動を停止し、また、フルカウル(ストリームライニング)に反対する声明を発表する〔『百年のマン島』(p298, p299)より。〕。今シーズンは、各メーカーはマシンにフルカウルやハーフカウルを装備するようになる〔''MotoGP Source Book: Sixty Years of World Championship Motorcycle Racing'', pp. 31-33〕。 ; : 本田宗一郎が3月にマン島TTレース(イギリスGP)出場宣言し、6月にマン島TTレースを視察する〔『国産二輪車物語』(p165)より。〕。 ; - : ; - ジョン・サーティース 500ccクラス世界チャンピオン、鈴木俊三 ヨーロッパ視察 : ジョン・サーティース(MVアグスタ)が500ccクラスの世界チャンピオンになる。サーティースにとって初めての500ccクラスタイトルの獲得である。その後もMVアグスタを駆り、からの3シーズンを連覇し、500ccクラスで4度世界チャンピオンになり、そして1964年には4輪のF1世界選手権でもフェラーリを駆って世界チャンピオンになる〔『The 500ccワールドチャンピオン 日本語版』(p35)より。〕。 ; : スズキの鈴木俊三専務(後の2代目社長)がバイク業界の視察団長としてヨーロッパを視察する〔『国産二輪車物語』(p169)より。〕。 ; - 主要メーカーが撤退を発表 : 今シーズンを最後に、モト・グッツィ、ジレラ、AJS、ベロセット、マチレスなどがワークス活動を停止した〔『百年のマン島』(p301)より。〕。 ; - フルカウル禁止、500ccクラス MVアグスタの17連覇開始、ホンダの荒川テストコース完成 : 今シーズンからカウリング形状としてフルカウルが禁止となり、ハーフカウル(ドルフィン型)のみが承認されることになり、各チームはハーフカウルを採用する。フルカウルは、ストリームライニング(Streamlining)と呼ばれる前輪から後輪まで覆う形状をしており、空気抵抗は少なく、直線ではスピードが伸びるが、当時のブレーキの性能は、トップスピードからのフルブレーキングに耐える耐久性と制動力は十分なものではなく、そのためブレーキメーカーはブレーキライニングの材質の選定に緻密な計算を要した。ライダーも貧弱なブレーキ性能を補うためのライディングを編み出してマシンを走らせた。しかし、フルカウルは横風に弱く危険であり、また、当時のタコメーターの表示にはタイムラグがあったために実際のエンジン回転数とタコメーター表示が一致しておらず、その上風圧も受けないためにライダーのスピード感覚が鈍ってしまい、常識では考えられない事故が多発するようになった。このため、FIMはフルカウルを禁止することにした〔『百年のマン島』(p298, p299, p302)より。〕。ハーフカウルは、前輪は覆わず、ハンドルやステアリングヘッド、エンジン、クランクケースなどを覆う。現在のGPマシンのカウリングがハーフカウルである〔『百年のマン島』(p298)より。〕。今シーズンからハーフカウルとなったため、平均速度は昨シーズンのフルカウル時代よりも落ちたが、その差は1km/hに満たなかった〔『百年のマン島』(p302)より。〕。初期には最高速度に挑戦するためのスピードブレーカーのようにマシンとライダーを覆ってしまう形状のカウリングも試作されたが、FIMがこの形状のカウリングの使用を禁止したため、レースでは使用されなかった〔『百年のマン島』(p297)より。〕。 ; : 500ccクラスでは、MVアグスタ(空冷DOHC直列4気筒〔''The Grand Prix Motorcycle'', p. 47〕)を駆るジョン・サーティースが2度目の世界チャンピオンになり〔、以後まで500ccクラスのライダー選手権はMVアグスタを駆るライダがーが制覇する〔『サーキットの軌跡』(p132)より。〕。 ; : ホンダの荒川テストコース(舗装路)が完成した。これによって舗装路でのマシン開発が可能になる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロードレース世界選手権の沿革」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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