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ロービジョン () とは、視機能が弱く、矯正もできない状態。それにより日常生活や就労などの場で不自由を強いられる、従来は弱視、または低視力と呼ばれた状態、またはその人のことである。全盲ではない。「見えにくい人」とも呼ばれる。現在でも社会的弱視、教育的弱視とも呼ばれ、弱視者と呼ぶ場合は、現状ではロービジョン者とほぼ同義。視覚障害である。 以下に「弱視者いろはカルタ」からの引用をする。 原因や症状は様々で、一人ひとりが感じている「見えにくさ」はそれぞれ全く違い、大きく幅がある。天候や疲労により、同じ人、同じ一日の中でも症状の強さが違う。 日本においては、最も狭義である視覚障害者認定の二級から六級の人数でも19万人〔視覚障害者の一級の認定を受けた人にも、視能を完全に失ったわけではなくロービジョン(または弱視)の人もいる。〕(視覚障害認定のうち6割以上の人数)、日本眼科医会の発表によれば144万9000人いる〔国内の視覚障害者数は164万人―日本眼科医会 - 医療介護CBニュース http://www.cabrain.net/news/article/newsId/24377.html〕と言われている。 これだけの人数がいながら、一般的な視覚障害者への理解が「視覚障害=全盲」に留まることにより、社会的に充分に「ロービジョン」が理解されているとは未だ言いがたく、「晴眼と全盲の狭間にいる」と形容されることもある。 また医学の分野での「弱視」は医学的弱視 () と呼ばれる。弱視の項目に詳しい。 == 概要 == 日本では「低視力=弱視」と認識されているケースが多かったが(例:小中学校における「弱視学級」)、近年では眼科領域で用いられている弱視との混乱を避けるため、いわゆる社会的弱視、教育的弱視を日本においても「ロービジョン」と呼ぶようになってきた〔過去、1960年代まで盲学校では「半盲」と呼ばれていたが、視野のほぼ半分が欠損する半盲症という疾患があり、それとの混同を避けるため、弱視と呼ばれるようになった経緯がある。〕。 夜盲症(鳥目)や視野狭窄、中心暗点、羞明、複視、眼震、色覚異常、眼瞼下垂、昼盲も、本質的な意味での視覚障害である。ロービジョン者の多くはこのようないずれかの症状を持つ〔ただし夜盲症や色覚異常は身体障害者福祉法における視覚障害の定義には含まれない。〕。一人ひとりが感じている「見えにくさ」はそれぞれ全く違うものである。天候や疲労により、同じ人、同じ一日の中でも症状の強さが違う。 充血もなく、目を見開き、眼球を動かせる場合もあり、健常者となんら変わらない外見のため、周囲から障害を理解されにくい。また視覚障害者として内部からも、「見えなさ」と「見えにくさ」の違いへの無理解等や「見えにくさ」に起因する社会的障壁への無理解により、偏見を持たれる事が非常に多い。 具体的に言えば、晴眼者、全盲者の双方から(全盲と比べて)「見えているくせに」、「見えているのだから」と言われる事が多いのである。 医学の発展により、従来は失明に至る事が多かった病気でも、視機能が残存するケースが増えた。つまり、視覚障害全体におけるロービジョンの比率は過去に比べ、上がっている。 近年、日本においては超高齢社会の進行に伴い、老眼に限らない形で高齢からの視覚障害も増えている。同様にその多くはロービジョンである。加齢黄斑変性や白内障、緑内障がよく知られる。 弱視からロービジョンへの言い替えの一要因でもある「ロービジョンケア」〔ロービジョンケアを「ロービジョン」と誤用する例は多い。〕の考え方は、「メガネをかけても0.1しか見えない」とあきらめるのではなく「メガネをかけて0.1見ることができる方に、ロービジョンエイド(視覚補助具)を使うこと等で、新聞等がより見やすくなる環境を考えること」、または「たとえ矯正視力が1.0あったとしても、夜盲や昼盲、視神経損傷による視野狭窄、眼筋による視機能の低下(複視や眼瞼下垂)などで、仕事や学業、生活に不自由を感じている人の負担を軽減するケア」ともいえる。 2000年4月には日本ロービジョン学会〔http://www.jslrr.org〕が設立された。毎年1回学術総会が開催され、活発な議論が展開されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロービジョン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Low vision assessment 」があります。 スポンサード リンク
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