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ローマの建国神話(ローマのけんこくしんわ)は古代ローマが誕生するまでの伝承や神話である。主な内容としてアイネイアースの伝承や、ロムルスのローマ建国などが挙げられる。建国伝承以外のローマ神話はローマ神話等を参照。 == アエネーイス伝承 == === アイネイアースの放浪 === アイネイアースはトロイア側の将軍でトロイア王家の人間である。また、愛と美の女神ウェヌス(ヴィーナス)の子供でもある。トロイアとギリシアのアカイア人の諸都市が約10年間戦ったトロイア戦争で、アイネイアースらトロイア勢は奮戦するが、アカイア側のトロイの木馬の計によってトロイアは陥落し、アカイア人が侵入し、殺戮を行った。多くのトロイア人が命を落とす中、ウェヌスの忠告でアイネイアースは年老いた父のアンキーセースと子供のアスカニオスらと共に落城するトロイアを脱出した。その後、アンタンドロス (:es:Antandro) で船を建造し、船に乗って新天地を目指し、放浪の旅を始めた。まず、トラキアの王を頼ろうとトラキアに向かい、海岸で犠牲式を開催したが、ポリュドールスの亡霊の忠告によってトラキアを離れた〔アエネーイス 第三歌 1-68〕。その後、デロス島で神からのお告げでクレタ島に向かい、建国をしようとした。その後、再びのお告げでイタリアに新しい国を作るべく再び航海を始めた〔 アエネーイス 第三歌153-189〕。その後、嵐でストロバテス島に漂着、ハルピュイアと戦闘状態になる〔アエネーイス 第三歌192-235〕。その時女王のケラエノがイタリア上陸後も苦難が続くことを予言した。その後、逃げ延びた一行はアクティウム、イピロスに到達し、そこでアンドロマケー、ヘレノスと再会する〔 アエネーイス 第三歌300-348〕。ヘレノスは今後の旅についてアイネイアースに助言をした。そして、メッシーナ海峡に到達するも、波で押し戻され、シチリア島のエリチェに到達した。そこでアンキーセースが亡くなる。しかし、女神ユーノーはパリスの審判でトロイアを恨んでいて、更に予言からイタリアにトロイア人の国が再び誕生するという知らせを聞いたため、風の神アイオロスに命じて暴風雨を起こさせた〔アエネーイス 第1歌 71-148〕。その後、なんとかカルタゴに漂着した一行は、カルタゴの女王ディードーの歓迎を受ける〔アエネーイス 第1歌524以降〕。しかし、ウェヌスは、アイネイアースがディードーに危害を加えられることを恐れていた。そこで、クピードーに命じてディードーがアイネイアースを愛するようにさせた。そして、二人は愛し合ったが、その噂を聞いたユーピテルはトロイア再興の使命を果たすように言った。そして、アイネイアースらはカルタゴを発ってイタリアに向かった。一方、ディードーは別れを嘆き、アイネイアースを呪って炎の中で死ぬ〔アエネーイス 第4歌 584以降〕。 イタリアに発ったアイネイアースらはシチリアに到達し、島の王に歓迎された。その後、父を追悼するために競技祭を開催し、船のレースをした。一方、女性と老人はシチリアに残されることになった〔アエネーイス 第五歌 104-244〕。その後、船でイタリア半島に向かった。そして、クーマエに到着し、巫女のシビュラの下を訪れ、冥界へ向かう方法を教えてもらう〔アエネーイス 第六歌〕。その後、黄金の小枝を用いてシビュラと共に冥界に向かった。そしてカルタゴの女王ディードーと再会し、彼女にカルタゴを離れたことを弁解した。その後、父のアンキーセースと再会した。アンキーセースはアイネイアースに今後ローマの歴史に現れる人物の運命やローマの歴史を予言し、またアイネイアースの今後の身の振る舞い方についても述べた。その後、冥界から戻った戻ったアイネイアースは再び船に乗り、旅を続けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ローマの建国神話」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Founding of Rome 」があります。 スポンサード リンク
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