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ローランド・TR-909 : ミニ英和和英辞書
ローランド・TR-909[てぃーあーる -]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)

ローランド・TR-909 : ウィキペディア日本語版
ローランド・TR-909[てぃーあーる -]

TR-909(てぃーあーる - )とは、電子楽器専門メーカーであるローランドが80年代前半に発売したドラムマシン。1983~1984年にかけて製造され、製造台数は10,000台。当時の価格は189,000円だった。
== 概要 ==
それまでリリースされていたローランド・TR-808の後継機にあたり、全面的な音色リファインとMIDI規格への対応、シャッフル/フラムクォンタイズ機能の追加など、さまざまな新機能が盛り込まれた内容となっている。
発売当時は20万円弱と高価だった事と、後述する時勢的な理由なども重なり、ブレイクするところまでは至らなかったが、1980年代後半~1990年代以降にハウステクノなどのダンスミュージック打ち込みで作られるようになってから、独自の押しの強いサウンドが世界中で使われるようになる。
発売当時の時勢はドラムマシンがさらに生ドラムの音に近づこうとしていた時期であり、それまでのアナログ回路のチューニングでドラム音をシミュレートした方式から、生音をサンプリングすることで、よりリアルなドラム音の再現を可能としたPCM方式へと主流が移りつつあった頃である。909はまさにその過渡期に位置する内容であり、バスドラムやタムなどの皮モノ系は808をリファインしたアナログ回路で構成され、ハイハットやシンバルなどの金モノ系は6bitサンプリングのPCM方式を採用した。ローランドTRシリーズの完全PCM化は909に続くTR-707まで持ち越される事となった。
909の発売当時はリアリティという観点においてとにかく評価が低く、楽器店でも投売りが続くという散々な扱いであったが、のちにデトロイトの黒人達によってその個性的な音と優れた機能が『発掘』され、おなじくシカゴに飛び火し、瞬く間にテクノ/ハウス界の代名詞的名機として、一躍高い評価を受ける事となった。
労働階級の黒人達が限られた資金のなかで自分の音楽を作り出すには自宅録音が手っ取り早い方法であった。当然そこで購入する機材も最新のものではなく、中古で当時はゴミ同然の扱いを受けていた909へと白羽の矢が立ったのだという。その過程の中で、909本来が持っていた優れた機能と可能性を彼らが見出し、引き出して行くこととなる。黎明期のテクノ/ハウスの発展は、このマシンなくして語れず、まさに909がそれらのシーンの礎を築いたといっても過言ではない。生っぽくなりきれなかったその個性的な音がシーンを作り出したという、独自の音を作るのが目的であるシンセサイザーらしい現象となった。
デトロイトテクノとシカゴハウスの因果関係は諸説あるが、少なくとも909に関してはデトロイト→シカゴの順序で浸透していった事は確かなようである。当初よりクラフトワークやジャーマンエクスペリメンタル等の電子音楽の方向に傾倒していたデトロイトテクノのシーンとは異なり、あくまでディスコやR&B、フィリーソウルを自宅録音の機材で再現しようとして、結果的にハウスのスタイルが出来上がって定着してしまったシカゴのシーンもそれぞれ興味深いといえる。
同じようにメジャー音楽シーンに強烈な影響を与えた電子楽器として、ローランド製のアナログシンセサイザーJupiter-8やベースラインTB-303ヤマハデジタルシンセサイザーDX7などがある。
なお、一般的に808=エレクトロ、909=ハウスの代名詞として語られる場合が多いが、実際はお互いにその限りではない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ローランド・TR-909」の詳細全文を読む




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