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ロレンス・ダレル(Lawrence George Durrell、1912年2月27日 - 1990年11月7日)は、イギリスの小説家、詩人、劇作家及び紀行作家であった。代表作に『アレキサンドリア四重奏』の長篇小説四部作。弟はナチュラリストで著述家のジェラルド・ダレル。 1935年1月22日の初婚を含め、5度結婚した。 1985年に娘サッフォー(二度目の妻との子)が自殺した。残された手記から彼がサッフォーと近親姦を行っていたとされたが、ダレルの伝記を書いたイアン・S・マクナイヴン(Ian S. MacNiven, ''Lawrence Durrell: A Biography'', 1997)もゴードン・ボウカー(Gordon Bowker, ''Through the Dark Labyrinth: A Biography of Lawrence Durrell'', 1997)も近親相姦疑惑を嫌疑不十分としている。その根拠はサッフォーの手記が「精神的(mental)」あるいは「心理的(psychological)」な近親相姦にしか触れておらず、「肉体的(physical )」な近親相姦に一切言及していないこと。また、サッフォーが後に「いつわりの記憶症候群; FMS: false memory syndrome)」(他に「虚偽記憶」や「過誤記憶」の訳語も)として世間の糾弾を浴びることになる「抑圧された記憶(repressed memory)」の手法で、実際にはありもしない「近親相姦の記憶」を呼び覚まされた可能性が高いことが挙げられる。 == 主な日本語訳 == *『黒い本』(河野一郎訳 中央公論社、1961)、のち中公文庫(新版2007) *『ブラック・ブック』福田陸太郎訳 (世界セクシー文学全集 第9 新流社) 1961。抄訳版 *『黒い手帖』(福田陸太郎・山田良成訳 二見書房) 1968 *『黒の迷路』(沢村潅訳、ハヤカワ文庫)1972、復刊1990 *『セルビアの白鷲』(山崎勉訳、晶文社 文学のおくりもの) 1971 *『現代詩の鍵』(須原和男訳 牧神社出版) 1973 *『逃げるが勝ち』(山崎勉・中村邦生訳、晶文社 文学のおくりもの) 1980 *「アフロディテの反逆」(富士川義之訳、筑摩書房) *『第一部 トゥンク』1973 *『第二部 ヌンクァム』1976 *『にがいレモン キプロス島滞在記』(幾野宏訳、筑摩書房)1981 *『予兆の島』(渡辺洋美訳、工作舎)1981 *『海のヴィーナスの思い出 ロドス・太陽神の島 1945-1947』(土井亨訳、新評論)1999 *「アレキサンドリア四重奏」(高松雄一訳 河出書房新社)、改訂新版 2007 *『1 ジュスティーヌ』1960 *『2 バルタザール』1961 *『3 マウントオリーブ』1962 *『4 クレア』1963(改訂版1976、復刊1990) *他に第1・3部が、河出版『世界文学全集 25(第2期) ダレル』に収録 *「アヴィニョン五重奏」(藤井光訳 河出書房新社) *『1 ムッシュー あるいは闇の君主』2012 *『2 リヴィア あるいは生きながら埋められて』2013 *『3 コンスタンス あるいは孤独な務め』2013 *『4 セバスチャン あるいは情熱の争い』2014 *『5 クインクス あるいは暴かれる秘密』 2014 *『サッフォー』(川野美智子訳、大阪教育図書)2013。劇作品 *『ミラー、ダレル往復書簡集』ヘンリー・ミラーと (中川敏・田崎研三訳 筑摩書房) 1973 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロレンス・ダレル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lawrence Durrell 」があります。 スポンサード リンク
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