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ワイド版岩波文庫 : ミニ英和和英辞書
ワイド版岩波文庫[ぶんこ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [はん]
 【名詞】 1. edition 2. version 
: [いわ]
 【名詞】 1. rock 2. crag 
岩波 : [いわなみ]
 【名詞】 1. Iwanami (publisher) 
: [なみ]
 【名詞】 1. wave 
: [ぶん]
 【名詞】 1. sentence 
文庫 : [ぶんこ]
 【名詞】 1. library 2. book collection 

ワイド版岩波文庫 ( リダイレクト:岩波文庫 ) : ウィキペディア日本語版
岩波文庫[いわなみぶんこ]
岩波文庫(いわなみぶんこ)は、株式会社岩波書店が発行する文庫本レーベル。1927年昭和2年)7月10日に、ドイツレクラム文庫を模範とし、書物を安価に流通させ、より多くの人々が手軽に学術的な著作を読めるようになることを目的として創刊〔岩波茂雄署名入りの発刊の辞「読書子に寄す -岩波文庫発刊に際して-」に、「かつては民を愚昧ならしめるために学芸が最も狭き堂宇に閉鎖されたことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことは常に進取的なる民衆の切なる要求である。岩波文庫はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。」とある。〕された日本初の文庫本のシリーズで、最初の刊行作品は『新訓万葉集』などであった。

== 概要 ==
岩波文庫は、国内外の古典的価値を持つ文学作品や学術書などを幅広く収めている。1991年(平成3年)に活字の大きいワイド版を創刊(B6判)した。概ね評価が定着した作品を収録し、それに達しない作品は岩波同時代ライブラリー(1990年(平成2年) - 1998年(平成10年))あるいは岩波現代文庫(2000年(平成12年) - )に収められている。
文庫の巻末に掲載されている「読書子に寄す―岩波文庫発刊に際して」は、当時の教養・啓蒙主義のもと、知識を一般民衆に普及させるために刊行したという旨とともに、ドイツレクラム文庫を模範とした事などが書かれている。起草は三木清で、当時の社長である岩波茂雄の名で発表された。
かつてはカバーはなく、パラフィン紙をカバーとして本を包み、色帯をつけて分野を明示していた。1960年代頃から他社の文庫ではカバー導入が始まっていたが、岩波文庫のカバー導入は比較的遅く、カバー付岩波文庫の初登場は1982年(昭和57年)10月となった。1987年(昭和62年)7月の新刊からは全てカバーをかけ、帯色を背表紙に表現するようにした。1990年(平成2年)からは復刊にもカバーを付けている。
フランス装の雰囲気を出すために製本工程において天部(本の上部)を化粧裁ちしていない〔岩波文庫編集部 編集部だより 文庫豆知識 〕〔なお、岩波文庫と同様に天の部分を化粧裁ちしていない文庫として新潮文庫があるが、その理由は新潮文庫では本の上部に栞を付けているためである(詳細については新潮文庫の項を参照)。〕。
古くからの読者には馴染みが深いが、定価は金額ではなく星印(★)で示しており、★1つ○円などと、星の数で値段を計算していた(1927年(昭和2年)の創刊当初は★1つで20銭であった)。値上げの際には、1973年(昭和48年)に★1つあたりの値段を70円に値上げするまでは、★単価の改訂で告知していた。しかし、1975年(昭和50年)の定価改定時に、☆マークを導入し、★の在庫品に関しては当時の★1つ70円という旧価格で販売し、新刊・重版時に☆マークに切り替え、☆1つ100円とした。さらに、1979年(昭和54年)からは、★マークを50円として設定しなおし、100円の☆マークと併用して50円刻みの価格設定を行った。この方式は1989年(平成元年)の消費税導入時に総額表示が行われるまで続いた。
岩波文庫には原則として絶版はなく(翻訳が新しくなったときなどには古いものは絶版にすることがある)、品切れがあるのみで、1982年(昭和57年)から定期的(かつては春と秋、現在は春)に、リクエストの多い過去の刊行物の復刊を行っている。重版も毎月3〜4冊と、数十冊の一斉重版も年に1〜2度している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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