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ワイルド・ウィーズル : ミニ英和和英辞書
ワイルド・ウィーズル[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ワイルド・ウィーズル ( リダイレクト:ワイルド・ウィーゼル ) : ウィキペディア日本語版
ワイルド・ウィーゼル[ちょうおん]

ワイルド・ウィーゼル()は、敵防空網制圧 (SEAD) 任務を課されるアメリカ空軍の航空機の通称である。「狂暴なイタチ」を意味する。
== 概要 ==
ワイルド・ウィーゼルという通称は、地対空ミサイルの発見及び制圧を専門とする航空機の初めての開発計画であった「ワイルド・ウィーゼル計画」に由来する。当初は、餌食を殺すためにその巣穴に侵入する食肉獣を意味するためにフェレット計画という計画名をつけられたが、第二次世界大戦中にレーダー対抗爆撃機のために使われたコード名「フェレット」と区別するために変更された。
簡単に言えば、ワイルド・ウィーゼル機の任務は、そのレーダーで目標とする敵対空防衛網の注意を自分に向けさせることである。そのうえで、ワイルド・ウィーゼル又はその僚機が正確に敵防空施設を目標として破壊することができるように、敵性レーダーが発信する電波をその発信源まで追跡する。これを鬼ごっこに例えると、闇夜に鬼ごっこをしているときに、自分の敵がどこにいるかを調べるために夜の暗闇に懐中電灯を向けることができるということである。しかし、そうすることですぐに自分の正確な位置が相手にも判ってしまい、相手を捕まえる機会を得る前に自分が捕まってしまう可能性もある。つまり、ワイルド・ウィーゼル機は常に自分が真っ先に撃墜されてしまう危険を自ら買って出ているのである。
ワイルド・ウィーゼルのコンセプトは、当初、志願した搭乗員の乗る複座のF-100F スーパーセイバーを使用して増大する北ベトナムのSAMの脅威に対処する方法として、1965年に提案された。しかし、F-100F ワイルド・ウィーゼル I は第一線の機体ではあったが、初飛行が1956年であり、高脅威環境で生き残るための性能や特徴を持ち合わせていなかった。
その後1966年夏に、ワイルド・ウィーゼルの役割はEF-105F サンダーチーフに引き継がれた。F-105F ワイルド・ウィーゼル II は、ワイルド・ウィーゼルの役割により適したプラットフォームであり、より先進のレーダーと妨害装置、及びより重武装を備えていた。そのうちF-105F ワイルド・ウィーゼル II は、F-105G ワイルド・ウィーゼル III と置き換えられ、61機のF-105FがF-105G仕様にアップグレードされた。
しかし、F-105の生産が1964年までに終了したことに加え、長期化する戦闘によって保有するF-105が激しく消耗していたため、より一層洗練されたワイルド・ウィーゼルが求められた。このことから、36機のF-4C ファントム II が改造され、F-4C ワイルド・ウィーゼル IV となった。また、当時最先端であったF-4Eは、高い対地攻撃能力、内蔵機関砲を持ち、F-4G ワイルド・ウィーゼル V (別名アドバンスド・ワイルド・ウィーゼル)の基礎になった。116機のF-4EがF-4Gに改修され、最初の機体が1975年に飛行し、航空隊運用は1978年から始まった。F-4Gは、ワイルド・ウィーゼルとして最も成功した機体と言われており、1991年湾岸戦争で実戦を経験し、トーネードECRが湾岸地域に到着するまで活躍し、AGM-88 HARMとともにワイルド・ウィーゼルとしての優秀さを改めて証明した。F-4Gは、ファントム II の作戦運用上の最後の派生型となり、1996年まで運用され続けた。
現在、ワイルド・ウィーゼル任務は、F-16 ファイティング・ファルコンに課されており、1991年から生産が始まったF-16 ブロック50D/52Dが用いられている。このF-16はF-4Gに搭載されていたELSのような、高性能ではあるが高価で大型の電子装置を搭載しない代わりに、探知範囲を前方180度に絞って使用に堪える程度まで性能を控えめにしてユニット化したAN/ASQ-213 HTS (HARM Taegeting Systems) をエアインテーク下のLANTIRNポッド用ハードポイントに搭載している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ワイルド・ウィーゼル」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Wild Weasel 」があります。




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