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鶏卵素麺(けいらんそうめん)は、ポルトガルから伝来した南蛮菓子の一つ。玉子素麺(たまごそうめん)とも呼ばれる。ポルトガル語ではフィオス・デ・オヴォス(fios de ovos、卵の糸)と呼ばれる菓子であり、現地ではそのまま食べるだけでなく、ケーキのデコレーションとして用いる事も多い。 == 製法 == 氷砂糖を沸騰させて作った蜜の中に卵黄を細く流し入れて素麺状に固め、取り出して冷ましてから切り揃えた菓子である。福岡県福岡市の銘菓。同様の物が大阪市の鶴屋八幡や高岡福信、京都市の鶴屋鶴寿庵などの老舗店でも作られている。同じく南蛮菓子であるカステラやカスドースをさらに甘くしたような味で、極めて甘い。 作る際は、砂糖を煮ている鍋の中に、底に穴のあいたステンレスの器具から卵黄を回しながら注ぐ。菜箸としゃもじを使って形を整えながら引き上げ、完成とする〔朝日新聞 2004年7月25日付 朝刊、西特集面、P.36〕。美しく作るには熟練を要するが、見栄えやコストを問わなければ家庭でも作る事ができる。海外では切り揃えずに巻いてまとめる場合が多い。 なお、福岡市の和菓子である石村萬盛堂の鶴乃子は、鶏卵素麺を作る際に余る卵白を見て、利用しようと発案されたという。同店は現在も鶏卵素麺を製造販売している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鶏卵素麺」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fios de ovos 」があります。 スポンサード リンク
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