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ワゴン・リー : ミニ英和和英辞書
ワゴン・リー[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ワゴン・リー ( リダイレクト:国際寝台車会社 ) : ウィキペディア日本語版
国際寝台車会社[こくさいしんだいしゃかいしゃ]

国際寝台車会社 () は1872年ベルギーで実業家ジョルジュ・ナゲルマケールスによって設立され、ヨーロッパ全域で活動していた鉄道事業者である。独自の路線や機関車は持たず、豪華な寝台車食堂車を中心としたオリエント急行をはじめとする国際列車を主に運行していた。
2007年現在は定期列車の運行からは撤退し、主に車内サービスを行なう企業としてフランスオーストリアイタリアスペインポルトガルイギリスの6か国で活動している。本社はフランスパリに置かれている。
頭文字の「CIWL」でも知られる。またドイツ語圏では「ISG ()」と呼ばれた。日本語ではワゴン・リ社ワゴン・リー社とも呼ばれる。
== 歴史 ==

=== 設立 ===
ワゴン・リ社の設立当時、ヨーロッパの鉄道の整備は国ごとにばらばらに行なわれており、1つの国の中でも多数の鉄道会社が独自の路線網を築いている状態だった。このため長距離を走る列車は少なく、寝台車は連結されていなかった。また食堂車も連結されず、食事時には途中下車して駅近くのレストランで食事をとるのが常だった。一方アメリカ合衆国の鉄道は長距離輸送が主体であり、プルマン社製の寝台車が運行されていた。
ナゲルマケールスは1867年から1869年にかけてアメリカを旅行した経験から、すべて寝台車からなる長距離列車の着想を得た。ただし、彼はアメリカで一般的な開放式寝台ではなく、ヨーロッパ人の好みに合うコンパートメント式の寝台車を採用した。また独自の路線を持たず、他の鉄道会社の線路・機関車を使用し寝台車の運行のみを行なうという事業方式も考案した。
ヨーロッパへ帰った後、ナゲルマケールスは1870年に『大陸の鉄道への寝台車の導入計画』(''Projet d'installation de wagons-lits sur les Chemins de Fer du continent'') と題した小冊子を刊行し、ヨーロッパ各地の鉄道事業者との交渉に入った。普仏戦争の勃発による遅れはあったものの、ロンドン在住のアメリカ人富豪ウィリアム・ダルトン・マンの出資を得て、1872年10月1日、ワゴン・リ社はリエージュで設立された。最初の列車は1872年10月22日にオーステンデ-ベルリン間で運行を開始した。
1873年1月4日にはワゴン・リ社はマンのマン・ブドワール寝台車会社 (Mann Bourdoir Sleeping Car Company) に買収され、ナゲルマケールスの準備していた列車の多くはマン社の元で運行されることとなった。しかし1875年ごろになるとプルマン社がヨーロッパの寝台列車事業へ本格的に参入しはじめ、マンはヨーロッパからの撤退を決意した。ナゲルマケールスは1876年12月4日にブリュッセルでワゴン・リ社を再建し、マン社の車両を買い取り、その運行していた列車も引き継いだ。新会社にはベルギー国王レオポルド2世も出資しており、この信用がその後の各国政府や鉄道会社との交渉に役立った。
新会社設立時点での所有車両は53両で、ベルギー、ドイツオーストリア、フランス、ルクセンブルク、イギリス、ルーマニアの鉄道事業者計19社と契約を結び、16の経路で列車を運行していた。
ワゴン・リ社とプルマン社はその後も激しい競争を繰り広げたが、オリエント急行の成功によりワゴン・リ社の優位が決定的となった。1886年にプルマン社は車両と列車の運行権をワゴン・リ社に売却し、ワゴン・リ社はヨーロッパの寝台列車事業をほぼ独占することに成功した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「国際寝台車会社」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Compagnie Internationale des Wagons-Lits 」があります。




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