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ユニオン駅()は、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の玄関口となっている鉄道駅である。同名の駅と区別するためワシントン・ユニオン駅と呼ばれることもある。 1908年に完成した格調高い駅舎で知られる、ワシントンD.C.の名所の1つ。年間訪問者数は3,200万人に上る。アムトラックのほか、MARC(メリーランド通勤鉄道)およびVRE(バージニア急行鉄道)の両通勤鉄道サービスならびにワシントンメトロが運営するバスおよび地下鉄が乗り入れている。アムトラックの本社も駅構内にある〔"Amtrak Fact Sheet, Fiscal Year 2008 District of Columbia ." Amtrak. Retrieved on September 16, 2009.〕。 == 建設前史 == 首都ワシントンへの鉄道の乗り入れは、ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道が、1835年にボルチモアからの支線を開業させたことに遡る。このとき、同鉄道の駅はアメリカ合衆国議会議事堂のすぐ北側に建設された。これに対抗し、ペンシルバニア鉄道もワシントンに乗り入れを計画し、ナショナル・モール(現在のスミソニアン航空宇宙博物館の近辺)に駅を建設して1872年に開業した。その後、ペンシルバニア鉄道の駅には、南部諸州からの鉄道各社の列車も乗り入れるようになった。 1890年代になると、ワシントンのボルチモア・アンド・オハイオ鉄道とペンシルバニア鉄道の両駅は、それぞれ年間100万人以上の利用者で混雑するようになったが、両駅とも手狭で施設の増強が必要となった。また、両鉄道の輸送量が増えるにつれ、線路と市内の街路との平面交差が引き起こす事故や道路の混雑が問題となった。こうした事情を背景に、両鉄道は、1901年に、両鉄道を含むワシントンに乗り入れるすべての鉄道が共同で利用する新しい駅を建設する計画があることを発表した。 ワシントンD.C.市民は以下の2つの理由でこれを歓迎した。 * ペンシルバニア鉄道が、当時ナショナル・モールで占有していた10万平米余りの線路と駅の用地から退去することを意味したため。環境の整備には時間がかかったが、駅の統合移転は、このモールが今日あるような形になることを可能とした。 * 市内の鉄道を一つ屋根の下に集めることにより、大勢の乗降客を扱い、連邦の首都としてのワシントンにふさわしい駅がようやく実現されることになったため。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ユニオン駅 (ワシントンD.C.)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Union Station (Washington, D.C.) 」があります。 スポンサード リンク
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