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ワスプ級強襲揚陸艦(-きゅうきょうしゅうようりくかん、)は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦の艦級。 前任のタラワ級の拡大強化型として開発されたことから4万tを越える大型艦となり、主機関を中心に改良された最終8番艦は後継のアメリカ級のベースともなっている。 == 設計 == タラワ級の拡大強化型として建造され、タラワ級と同じくそれまでの貨物揚陸艦(LKA)、ドック型揚陸艦(LPD)、ヘリコプター揚陸艦(LPH)、揚陸指揮艦(LCC)の各艦の機能を併せ持つものとして設計されている。そのため、全通甲板を装備しているほか、艦の後部にはウェルドックがある。改良点として、V/STOL機の運用能力強化とLCACの搭載隻数増大が図られている〔。 甲板形状は長方形で、アングルド・デッキではない。タラワ級では装備されていたMk 45 5インチ砲が削減されたことによって飛行甲板が拡大し、艦尾にあったエレベーターは右舷に移され、航空機運用がより容易になっている。エレベータは右舷後部のほか、左舷中央部に一基ずつ、いずれもデッキサイド式に取り付けられている。 上部構造物はアイランド方式とされ、艦の右舷中央部にある。タラワ級では司令部区画が艦上構造物内にあったが、本級では艦体内に移されたことにより、艦上構造物は小型化され防御力向上も図られている〔。 なお8番艦「マキン・アイランド」は、主機構成をCODLOG(電気・ガスタービン複合推進: )に変更している。これは、低速時(12ノット以下)には補助電動機(APS)、高速時にはゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジンによって推進器を駆動する方式であり、これにより、同艦は、アメリカ海軍で初めてガスタービン主機を備えた全通甲板艦となった。同艦の運用実績においては、全航行時間の70~75%がAPSでの推進であり、この結果、蒸気タービン推進の1~7番艦では35,000~40,000ガロン/日の燃料を消費するのに対し、同艦では15,000ガロン程度に抑えられており、この結果、退役までに、他艦と比して2億5,000万ドル以上の節約になると推定されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワスプ級強襲揚陸艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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