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ワット秒 ( リダイレクト:ジュール ) : ウィキペディア日本語版
ジュール[じゅーる]

ジュール(、記号:J)は、エネルギー仕事熱量電力量単位である。その名前はジェームズ・プレスコット・ジュールに因む。
1 ジュールは標準重力加速度の下でおよそ 102.0 グラム(小さなリンゴくらいの重さ)の物体を 1 メートル持ち上げる時の仕事に相当する。
== 定義 ==
SI 及び日本の計量法におけるジュール J の定義は以下の通り。
* 1 ニュートンの力がその力の方向に物体を 1メートル動かすときの仕事〔 計量単位令(平成四年十一月十八日政令第三百五十七号) 別表第1 項番26 「仕事」の欄〕〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p. 56 CIPM1946年 ''ジュールは,1 MKS 単位の力の作用点がその力の方向に 1 メートルに等しい距離だけ移動するときになされる仕事である'' 〕
ジュールはSI組立単位であり、 N · m 又はSI基本単位を用いて kg · m2 · s-2 と表記される〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p.29 表3〕。
ジュールと形式的には同じ単位を力のモーメント 計量単位令(平成四年十一月十八日政令第三百五十七号) 別表第1 項番21、「力のモーメント」の欄、計量単位:ニュートンメートル、定義:ある定点から一メートル隔たった点にその定点に向かって直角方向に一ニュートンの力を加えたときのその定点のまわりの力のモーメント〕(これはエネルギーではない)にも用いることができるが、仕事やエネルギーの単位として「ニュートンメートル」を使用すると混乱を招くおそれがあるため注意が必要である〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p. 30–31。''ジュールは,形式的にニュートンメートル又はキログラムメートル 2 乗毎秒毎秒と表せる.しかし (中略) 実際には,ある量に対して,固有の単位名をつかうか,単位名の組み合わせを使うかの選択は,同じ次元を持つ異なる量を区別しやすいように,どちらかを優先することとなる'' 。〕。
1 ジュールは、1 ボルト (V) の電位差の中で 1 クーロン (C) の電荷を動かすのに必要な仕事とも定義できる〔『数学と理科の法則・定理集』48頁〕。
* J = C · V
1 秒間に 1 ジュールの仕事が行われるときの仕事率が 1 ワットであり、ワット W はジュール J と秒 s から定義される。
* W = J / s
日本の計量法は、仕事熱量電力量の単位として、ジュールとともにワット秒(ジュールと等しい)、ワット時(= 3600 J)の使用を認めている〔 計量単位令(平成四年十一月十八日政令第三百五十七号) 、別表第一 二十六:仕事、三十:熱量、四十八:電力量。''(計量単位の定義)第二条 法第三条に規定する計量単位の定義は、別表第一のとおりとする'' 〕。
電力量の単位としては、1 キロワット(= 1000 J/s)の電力を 1 時間(= 3600 s)消費したときの電力量である 1 キロワット時(= 1 kJ/s × 3600 s = 3.6 MJ)がよく用いられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Joule 」があります。




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