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ワトキンス・レポートとは、1956年8月8日にアメリカのラルフ・J・ワトキンス率いるワトキンス調査団が建設省に提出した、日本の道路事情についての報告書である。正式名称は日本国政府建設省に対する名古屋・神戸高速道路調査報告書(にほんこくせいふけんせつしょうにたいするなごや・こうべこうそくどうろちょうさほうこくしょ)。 == 概要 == 日本政府が、名神高速道路の調査のために招いた世界銀行のワトキンス調査団が発表した報告書で、経済調査報告書のお手本とも言われている〔、「やはり外国によって目覚めた戦後の道/ラルフ・J・ワトキンス」より〕。一般的には、当時の日本の道路事情の劣悪さを指摘した報告書として知られている。 「日本の道路は信じ難い程悪い。工業国にしてこれ程完全にその道路網を無視してきた国は日本の他にない。」 “The roads of Japan are incredibly bad.No other industrial nation has so completely neglected its highway system.” (----武部健一『道路の日本史』中公新書、188-189頁より引用) という冒頭の文言に象徴されるように、日本の道路事情について痛烈に批判している。 日本政府が名神高速道路の建設を実施するにあたり、借款を世界銀行に融資を求め、当時、電源開発総裁だった高碕達之助の運動もあって世界銀行から調査団が派遣された。調査団長のラルフ・J・ワトキンスは、ニューヨークのブルックリン研究所に所属していた経済学者である〔。 調査報告書の内容は、名神高速道路の建設を是とし、その建設費の一部に世界銀行が貸付を行うことを肯定するものであったが、その条件として当時の日本政府に対しては、高速道路の有料制採用・道路特定財源制度の制定・道路行政の改革などを勧告しており、具体的には名神高速道路の道路予算を3倍増とすることを提言している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワトキンス・レポート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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