|
笑い茸
(n) poisonous mushroom ===========================
ワライタケ(笑茸、学名:''Panaeolus papilionaceus'')はヒトヨタケ科ヒカゲタケ属の毒キノコ。 傘径2~4cm、柄の長さ5~10cm。春~秋、牧草地、芝生、牛馬の糞などに発生。しばしば亀甲状にひび割れる。長らくヒカゲタケ (''Panaeolus sphinctrinus'') やサイギョウガサ(''Panaeolus retirugis'')、''P.campanulatus''と区別されてきたが、これら4種は生息環境が違うことによって見た目が変わるだけで最近では同種と考えられている。 == 有毒種 == 中毒症状として中枢神経に作用し幻覚症状を引き起こす神経毒シロシビンを持つキノコとして有名だが、発生量が少なく、決して食欲をそそらない地味な姿ゆえ誤食の例は極めてまれ。食してしまうと30分から一時間ほどで色彩豊かな強い幻覚症状が現れ、正常な思考が出来なくなり、意味もなく大笑いをしたり、いきなり衣服を脱いで裸踊りをしたりと逸脱した行為をするようになってしまう。大正6年に石川県で起きた、本菌による中毒事件がきっかけでワライタケと言う名がついた。毒性はさほど強くないので、誤食しても体内で毒が分解されるにつれ症状は消失する。毒性分はコリン、アセチルコリン、シロシビン、5-ヒドロキシトリプタミンなど。 シロシビンを含有しているシビレタケ属やヒカゲタケ属のキノコはマジックマッシュルームとして知られているが、ワライタケは一連のキノコよりは毒成分は少ないため重篤な状態に陥ることはない。治療方法は、胃内洗浄〔毒きのこ 毒キノコデータベース(滋賀大学)〕など。 北米産のサンプルから幻覚性物質の ''psilocybin'' が単離例がある〔藤本治宏:担子菌からの新しい生理活性物質 マイコトキシン Vol.1987 (1987) No.25 P5-8〕。また、苦み成分として''polyisoprenepolyol ester'' , ''Gymnopilin'' , Gymnoprenol類を含み、単離され構造解析された結果が1982年に発表された〔オオワライタケの苦味成分,新ポリイソプレンポリオール,GymnopilinおよびGymnoprenol類の単離と構造 天然有機化合物討論会講演要旨集 (25), 282-289, 1982-09-10〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワライタケ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|