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ワルサーP5 : ミニ英和和英辞書
ワルサーP5[わるさーぴー5]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ワルサーP5 : ウィキペディア日本語版
ワルサーP5[わるさーぴー5]

ワルサーP5 (Walther P5) はドイツ銃器メーカーであるカール・ワルサー(カール・ヴァルター : Carl Walther)社が開発した自動式拳銃である。
==特徴==
1976年の西ドイツ警察の制式拳銃採用トライアル用に製作された自動拳銃であり往年の名銃ワルサーP38のコマーシャルモデル、P1を元に開発されている。
ショートリコイルとスライドの閉鎖機構はP38/P1を踏襲しているが、ドイツ警察の要求から手動セフティを廃止して、その代わりにグリップ左側面のトリガー直後の位置にデコッキング・レバーを装備した。そのためチャンバー内に弾丸があっても十分に安全に持ち歩け、ひとたびトリガーを引けば確実に発射されるようにした。P1に比べスライドはバレルを覆う形で延長されている。バレルを固定するステーは3つに増え、レシーバーも延長されたためP38やP4より安定性は向上している。排莢口はスライドの左側に設けられており、左方向への排莢はP38/P1と同じである。初期型ではバレル基部がP38と似た複雑な形をしているなど、生産性も悪かったとされるが、後に改良された。
ワルサーP38など第二次世界大戦当時の拳銃は、ネジを使わずに機関部を組み立てられるものがほとんどである。これは撃発の衝撃によりネジがゆるむことが懸念されたためだが、P38のリアサイト及びスライド上部のカバーははめ込み式であったため連続使用したり、工作精度が不足しているとリアサイトやスライドカバーが外れることがある。高速で後退するスライドに設置された部品が外れるということは金属部品が自分にめがけて飛んでくるということでもある。ワルサー社はP4からそういった旧型の欠点を修正している。その結果P5は万人に使いやすい銃となった。
バリエーションとして、1987年にはこれをさらに小型化し、マガジンキャッチを引き金後部の押しボタン式に変更したP5コンパクトも開発された。P5コンパクトは、約3000挺がイギリス陸軍に「L102A1」の制式名で採用された。また、P4等に代わる西ドイツ軍用としてP5をベースにしたP1A1が試作されている。これはP5で廃止された手動セフティを復活させた物で、スライド形状にも若干の改良が加えられている。
P5は警察用としては西ドイツのラインラント=プファルツ州バーデン=ヴュルテンベルク州 、外国ではオランダで制式採用された。上記のイギリスのほか、アメリカやポルトガルなどにも輸出された。P5はトライアル用のコードネームだが採用後もその名で呼ばれた。このトライアルの際にH&K PSP(P7)及びSIG SAUER P225(P6)も同時に採用され、各州ごとにこの3種から選定したがP5は最も採用が少なかった。その理由は価格がずば抜けて高価だったためと言われている。アメリカなどへの輸出の際にも高価である点が最大のネックとなってしまった。当時はP5に限らずワルサー社の製品は他のメーカーの製品と比較して際だって高価であった。P5は現代風にアレンジされたP38ともいうべき拳銃だが、P1などの先行機種に比べると普及は限定的であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ワルサーP5」の詳細全文を読む




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